犬猫の慢性腎不全ケア:食事と薬で賢くケアする方法【獣医師解説】

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犬猫の慢性腎不全薬

今回は、『犬猫の慢性腎不全食事・サプリメント・薬との向き合い方』について
お話ししようと思います。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

どんな話をするか?概略から説明しますね。

まず、腎不全ってどんな病気か?ってはなしをします。
とりあえず簡単に説明させていただきますと
腎臓という体の中の大切な部分がうまく働かなくなる病気です。
腎臓の仕事というのは血液の中の不要なものをきれいにして、
オシッコとして体の外に出すことです。

でも腎不全になると、
この掃除の仕事がうまくできなくなってしまいます。
こういった話を後で詳しくしていきます。

次に、腎不全が始まっているかもしれないサインについてお話しします。
たとえば、オシッコの量がいつもと違ったり、
元気がなかったりすることがあります。
これらの変化に気づくことが、
早く病気を見つけて治療するためにはとても大切なので
後で詳しく解説します。

最後に、病気の食事やお薬に関する
よくある質問に答えたいと思います。
これらは、病気の犬を健康に保つためにとても重要な話です。

犬猫の慢性腎不全

腎不全には急になる急性腎不全とゆっくり進む慢性腎不全がありますが、
今回はゆっくり進む慢性腎不全に焦点を当てました。
腎不全は命に関わる怖い病気です。
お家の子が慢性腎不全と診断された後は、
飼い主さんにも精神的な負担がかかると思います。

この記事を見て、腎不全について知って、
どう対応すればいいかのアイデアを得ていただければと思います。
ぜひ、記事を最後までご覧ください。

犬猫の慢性腎不全とはどんな病気?

犬猫の腎不全

腎不全について説明しますね。
腎不全とはワンちゃん猫ちゃんの腎臓が
うまく機能しなくなる状態のことです。

家の掃除
腎臓の役割を例えると、家の掃除をする人のようなものです。
家では掃除をして、ゴミや汚れを集めて外に出しますよね。
腎臓も同じです。
体の中の不要なものや毒素を集めて、
オシッコとして体の外に出す働きが腎臓にはあります。

ゴミ屋敷

でも、腎不全になるとこの掃除がうまくいかなくなってしまうんです。
家にゴミが溜まってゴミ屋敷みたいになると衛生状態が悪くなります。
そこに住んでいる人は病気になってしまうかもしれませんね。

これと同じで腎不全になると
体の中にも不要なものが溜まってしまいます。
そして、それが原因で体に色々な問題が起こってしまうんです。

腎臓は皮膚のように自分で再生することができない臓器です。
しかも年齢とともにその機能が低下していきます。
特に腎不全や腎臓病という病気は進行する性質を持っています。
治らないどころか少しずつ悪化していくってことです。

だから腎不全に早く気付くことが重要です。
早く腎不全に気づくことでまだ機能している腎臓を
サポートしてあげることができます。

早期に発見し対応して残された腎臓の機能を守ることが、
とても大切なんです。

犬猫が慢性腎不全になるとどんな初期症状がでるの?

慢性腎不全の初期症状についてお話ししますね。
腎不全になると体にいろいろな問題が出てきます。
特に食欲がなくなったり嘔吐したりするのは、
病気がかなり進行しているサインかもしれません。

多飲多尿

でも、もっと早く気づくことができる症状もあります。
それは「多飲多尿」といいます。
簡単に言うと、お水をよく飲むこと、
そしてよくオシッコをすることです。
これは腎臓の機能が落ちてきているサインで、
早期に気づくことがとても大切です。

多飲多尿は、まるで夏の日にたくさん汗をかくから
水をたくさん飲むようなものですね。
犬猫の場合は、腎臓がうまく機能していないと、
体内の水分バランスを整えるために、
水をたくさん飲んだり、オシッコをたくさんするようになるんです。

さて、ここで皆さんに質問があります。
ちょっと考えてみてくださいね。お家の犬や猫を思い浮かべて、
次のようなことに当てはまるかどうか確認してみましょう。

トイレシート

まず、犬の場合ですが、一年前や若かった頃と比べて、
トイレシートを交換する回数が増えたと感じることはありませんか?
これは、犬がより頻繁にオシッコをしているサインかもしれませんね。

猫砂

次に、猫の場合です。猫砂の塊が以前より大きくなったり、
お水のお皿が空になることが増えたと感じたことはありませんか?
これも、多飲多尿の兆候である可能性があります。

もしこれらの症状が見られる場合は、
早期発見が愛するペットの健康を守る鍵になります。

多飲多尿は、慢性腎不全の初期段階で見られる症状です。
日ごろから、ペットがどれくらい水を飲んだり、
オシッコをしたりするかを注意深く観察することが重要です。
これは、体の中で何か普段と違うことが起きているサインかもしれません。

尿検査

さらに、動物病院での定期的な健康診断も大切です。
特に、尿検査は腎臓の健康状態をチェックするのに役立ちます。
腎臓はオシッコを作る臓器なので、
尿検査は腎臓の状態を把握するのに欠かせないんです。
年に1回以上の尿検査を受けることをお勧めします。

犬のレントゲン

また、画像検査で腎臓の大きさや内部の様子を見ることも大事です。
これは、体の中を詳しく調べて、
健康の問題を早期に見つけるための手段です。
いろいろな検査を通じて、腎不全の兆候を見逃さないようにしましょう。

犬猫の慢性腎不全における薬や療法食についての考え方

腎臓サポート

腎不全の治療に関するよくある質問に答えていきますね。
飼い主さんから多くの質問は、
食事とお薬やサプリメントに関するものです。

まず、大事なことは、腎臓は一度機能が低下すると、
自分で元に戻ることはできないということです。
これを理解することが非常に重要です。

慢性腎不全の薬について語る獣医師

腎不全の治療で使われるお薬や特別な食事(療法食)は、
腎臓を治すためのものではありません。
これらは、腎臓の機能をできるだけ維持し、
状態を良く保つために必要なものなんです。

腎臓が一度機能を失うと、それを元に戻すことはできませんが、
お薬や腎臓サポートなどの療法食を使って、
できるだけ良い状態を保つ努力はできるんです。

腎不全のペットに与える食事についてお話ししますね。
腎不全と診断された時、
多くの獣医さんが最初に提案するのは、
療法食への切り替えです。
「今までの食事から腎臓のための食事に変えてみましょう」
というアドバイスをよくします。

腎臓サポート

でも、腎臓用の療法食を犬が食べないという悩みがあるんです。
なぜかというと、一般的に腎臓サポートなどの腎臓用の療法食は、
タンパク質やナトリウム(お塩)を制限しているため、
味があまり良くないと言われています。
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これは、いつも塩辛いものを食べていた人が
突然薄味の食事に変えた時の感覚に似ています。
普段とは違う味に、「なんだか物足りない」と
感じることがありますそれが、
ペットが腎臓用の療法食をなかなか食べない理由の一つです。

ペットの食事を変えるのは、いつでも大変なことですが、
腎臓用のご飯への切り替えには特に工夫が必要です。
腎臓用の食事と普段のごはんを少しずつ混ぜてあげる方法や、
腎臓用の食事の種類をローテーションする方法、
好きなごはんの香りを移すなど、
いろいろな工夫をすることで改善が見られることが多いです。

これは、まるで好きな食べ物だけを食べていた子が、
少しずつ健康に良い食事に慣れていくようなものです。
でも、どんな腎臓用の療法食も食べない場合や、
腎不全が進んで食欲が減っている場合もあります。

そんな時は、無理に腎臓用の食事にこだわらず、
まずは何でも良いので食べられるものから始めることが大切です。
食べないことで脱水が進んでしまうと、
腎不全がさらに悪化してしまうからです。

腎臓用の食事は、
腎臓に負担をかけにくい食事として考えてください。
腎臓を守る方法はいろいろありますから、
まずはペットが安定して食べられる食事を見つけて、
徐々に腎臓用の食事に切り替えていくことをお勧めします。

腎不全と診断されると、療法食のほかに、
いくつかのお薬やサプリメントを処方されることが多いです。
ただ、慢性腎不全は治る病気ではありません。
一生お薬を飲ませ続ける必要があります。
そういった意味ではなるべく安くお薬を手に入れたいものです。
以下のサイトからならAmazonで購入するのと同じくらい手続きが簡単で
しかもかなり安い料金でフォルテコールを購入することができます。
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話を元に戻します。
飼い主さんが自分で見つけた
サプリメントをペットに与えることもあります。

でも、お薬やサプリメントを続けて飲ませるのが
難しくなってきたらどうすればいいのか、
という質問を受けることがあります。
また、「どのサプリメントがいいですか?」
という質問もよくあります。

このような時は、まずは一つずつ、
そのお薬やサプリメントを飲ませる目的を見直してみましょう。
腎不全の進行によっては、
あまり効果がないものも含まれているかもしれません。

当院では、サプリメントについては、
安全で有効そうなものや獣医師が
推奨するものは試してみてもいいとアドバイスしています。
しかし、無理に与えて食欲が低下するようなら、
控えることを勧めることが多いです。
これは、ペットの食事に無理やり何かを加えるよりも、
彼らが食べたいものを大切にするような感じです。

腎不全の治療について考えると、
自然と何を優先すべきかがわかってきます。

食欲がないのに薬だけを飲ませるのは、
私たちが風邪を引いていても食事をしないで
薬だけ飲むようなものです。
それはとても大変ですよね。
腎不全のペットにとっても、
まずは食欲を安定させることが重要です。

他にも悩みはたくさんあると思いますが、
これからの動画で一つずつ説明していきます。
腎不全についての悩みはペットによって異なるので、
不安なことがあれば動物病院の先生に相談するのが一番です。

今日は慢性腎不全についてお話ししました。
腎不全についてまだあまり知らない方もいると思うので、
覚えておいてほしいのは、
腎臓は一度機能が落ちると元に戻らない臓器だということです。
だから、だんだんと腎臓の機能が低下していくことは、
誰にでも起こり得るんです。

腎不全は、早く見つけることが大切です。
まるでお庭の花が元気なくなっていくのを早く気づいて、
水やりや肥料をあげるようなものです。
ペットの健康を守るためにも、
定期的に尿検査や健康診断をしてあげてください。
これは、ペットの健康を長く保つための大切なステップなんですよ。

腎不全の治療中の方へ伝えたいことがあります。
治療の目的とその効果をもう一度見直してみてください。
不安もあるでしょうが、
何のために治療をしているのかを理解することが大切です。

飼い主さんにとって、
ペットが元気にご飯を食べている状態が
一番安心できることだと思います。
そのために、療法食やお薬、サプリメントを
バランスよく使い、
ペットが快適に過ごせるようにしてあげてください。

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