犬の熱中症予防5原則とは?【獣医師解説】

※アフィリエイト広告を利用しています

犬 熱中症予防

犬猫の熱中症の何が怖いのでしょう?

ぐったりしているということで心配そうに診察にやってきて
私が「ワンちゃん、熱中症ですね」と飼い主さんに告げても
「あぁ、そうなんですか」くらい、軽く考えている方が多い印象です。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

熱中症になってしまったら治療自体も命がけですし、
治療しても助かるかどうかわかりません。
それくらい怖いものなんだということをこの記事を読んでいる飼い主様たちは
知ってもらえたらと思います。

それくらい毎年多くのワンちゃんが命を落としています。
熱中症の予防の大切さあるいは熱中症の怖さを知っていさえすれば
あんな暑い炎天下の中、バーベキューに連れて行ったり
ドッグランで遊んだりするすることもなかったのにというパターンが
非常に多いです。

そこで今回の記事では熱中症を防ぐ方法をわかりやすく解説したいと思います。
熱中症の怖さについては今お伝えしましたので
次は肝心の防ぐ方法について解説していきます。

犬の熱中症予防5つの大原則を獣医師が解説

熱中症

犬の熱中症予防5つの大原則は

1 肥満に気をつける
2 熱中症リスクのあるワンちゃんは認識しておく
3 普段から体温を測っておく
4 暑い環境で遊ばせない
5 高温多湿の環境は避ける

です。

1 肥満に気をつける

肥満になると、いろいろ不利です。
呼吸もしにくくなりますし、熱を体の外に逃がすのも大変になります。
肥満はいいことがありません。
熱中症以外の原因にもなります。
なとえば糖尿病とか。

2 熱中症リスクのあるワンちゃんは認識しておく

もともと熱中症になってしまいやすい犬種に
短頭種があります。
短頭種というのはブルドッグ、フレンチブルドッグ、パグ、ペキニーズなどの
鼻が短い犬種です。

あとフサフサの毛をした大型犬とか。
そもそも小型犬よりも大型犬は熱中症になりやすいです。

理由はこちらの動画がわかりやすいです。

あと他にも呼吸器の病気を持っているワンちゃんは熱中症のリスクが高いです。
呼吸がうまくできないので「ハァハァ」して熱を逃がしにくいからです。

こういったワンちゃんは他のワンちゃんよりも
もっと熱中症に対して気を付けることを自覚しましょう。
これは愛犬ではなくて飼い主さんが自覚するという意味です。

3 普段から体温を測っておく

愛犬の体温を測るのはそんなに難しいことではありません。
動物病院では直腸温(お尻で体温を測ること)で測ります。

ペットショップなどで販売されている犬用の体温計
(お尻に挿しても体温計の先がグニャっと曲がるので
愛犬が痛がらない)を使って体温を測りましょう。

もし体温を測ってみて39度5分以上あって
ワンちゃんがハァハァ呼吸しているようなら
熱中症の可能性があるのですぐに動物病院に連れていきましょう。

こんな感じで体温を測れば数字で把握できるので
熱中症を見落とす可能性もかなり下がります。

ですので体温を測定するのも熱中症のリスクを下げることができます。

4 暑い環境で遊ばせない

これも人間と同じですが、真夏のドッグランとか、
真夏の炎天下でバーベキューをしたりするかもしれませんが
そういった環境でワンちゃんがなんの対策もなく普通にはしゃいだら簡単に熱中症になってしまいます。

そういった環境ではしゃいだりしないことが重要です。
もし愛犬を連れていくとしても、
熱中症対策をしていきましょう。
熱中症対策に熱中症対策用の服を着せるようにしましょう。

他にも車内ではエアコンをガンガンに効かせるとかする意識が必要です。

ただ、日本自動車連盟 (JAF)のデータによると、

車内温度を25℃に設定した車を真夏の炎天下で環境で駐車しておくと

・15分後には35℃を超える
・2時間後には50℃近くになった

そうです。

なので、一番の熱中症予防は真夏の炎天下だったら
愛犬を連れて行かないことだと思います。

炎天下という環境はそもそもワンちゃんは苦手なので
わざわざそういう危ないところに連れていく必要はありません。

そしてエアコンを効かせた部屋にいてもらうことが熱中症予防になります。

5 高温多湿の環境は避ける

当たり前のことですが、ワンちゃんだけでお留守番するというときに
冷房をかけない飼い主さんがたまにいます。
人間が暑く感じるところはワンちゃんはもっと暑く感じます。
もしワンちゃんだけ、室内で1人でお留守番という状況でも
絶対に冷房をつけてください。
これだけでも熱中症の予防が可能になります。

決して窓を開けてたから大丈夫だということはありません。
そもそも外でも熱中症になることだってありますから。
とにかく暑くて湿度の高い環境にしないところが重要です。
湿度が高いとどうして熱中症になるのかについては
こちらの記事で詳しく解説しています。

犬の熱中症の予防方法【獣医師監修】

関連記事

ページ上部へ戻る