メス犬のマウンティングは放っておいていいか?獣医師が解説

※アフィリエイト広告を利用しています

犬 マウンティング メス

「メス犬でもマウンティングするの?」
「メス犬がマウンティングをするのを放っておいていいの?」
と心配しているあなたに向けて記事を書いています。

私は獣医師ですが、
よく診察中にマウンティングに関する相談を受けます。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

たとえばこんな感じの相談を受けます。

初めての生理が
7月7日~7月21日までありました。
9月ごろに想像妊娠(偽妊娠)と
別の動物病院で診察されました。
【獣医師監修】犬の偽妊娠対処法

このころから愛犬が
人間の腕をつかむようにして
グイグイ腰を振るようになったんです。

で、この行動を別の動物病院の獣医さんは
「それはマウンティングですね」と
言っていました。

そもそもメス犬なのにマウンティングって
あるんですか?

また、メス犬がマウンティングをするのって
正常な行動なのですか?

みたいな相談をよく受けますね。

以下、回答したいと思います。

メス犬のマウンティングを放っておいてもいいの?

犬 マウンティング メス

先ほど、書いたメス犬が飼い主さんの腕をつかんで
腰を振るような行動をマウンティングといいます。

マウンティングって
多くはオスの性行動です。

ですが、メス犬でもマウンティングを
することがあります。

なのでメス犬がするマウンティングは正常です。
マウンティングは犬がする
コミュニケーションの1つなんです。

偽妊娠のときにマウンティング行動をしているなら
性行動の一環としての行動です。

メス犬としては当たり前の行動だと
思ってよいのではないでしょうか。

ただこの記事を読んでいるあなたにとって
このマウンティング行動を
問題行動として考えていますか?

もしあなたがメス犬がするマウンティングを
苦痛・不快だと感じているなら
対処法としては避妊手術をするのが
最善の方法だと言えるでしょう。

マウンティングは性行動の一種です。
だからマウンティングをすればするほど
「性衝動」が強くなります。

でも達成できませんから
メス犬にとってストレスを感じてしまいます。

また、マウンティングをすると
足腰に負担がかかりますので
メス犬がケガをしたり
関節炎などの病気になる可能性も否定できません。

あと、あなたの愛犬の子孫を残す予定が
ないなら、若いうちに避妊手術を
しておいた方がよいでしょう。

あなただけで決められない話なら
ご家族で話し合ってみてください。

メス犬に避妊手術を受けさせることで
絶対ではありませんが
マウンティングが消える可能性があります

犬の寿命はいまどんどん伸びています。
15歳くらい犬が生きるのは普通の時代です。

犬は高齢になればなるほど
子宮蓄膿症といった子宮の病気や
乳がんといった乳腺の病気が増えます。

でも高齢だと体力的に手術ができない可能性もあります。
そういった意味でも、
もしマウンティングに苦痛を感じるようなら
避妊手術を検討してみてくださいね。

ただ、メス犬がするマウンティングは
正常な行動だということも忘れないでください。

関連記事

ページ上部へ戻る