【獣医師監修】犬の偽妊娠対処法

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犬 偽妊娠 対処

妊娠していないのに
愛犬から母乳が出るなら、
それは偽妊娠です。

私は獣医師として犬の診察をしています。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

この記事では飼い主さんからメールで
偽妊娠に関する相談を受けたので、
ここでシェアしたいと思います。

飼い主さんからの相談ここから。

生後7か月メスのチワワの飼い主です。

よろしくお願いします。

9月6日から馬て初めての
生理が来て少し前に終わったところです。

ここから心配なことが起こりました。
よく見ると、
乳房が張ってるようなのです。

犬によって生理が終わったあと、
想像妊娠(偽妊娠)する子も
いると聞いたことはあるものの・・・

乳房が張るという症状が生理が終わったあと、
起こるものなのでしょうか?

また、私は今後、
どのように対処すればよいのでしょうか?

アドバイスおねがいします。

以上飼い主さんからのメール相談終わり。

ここから獣医師である私が回答します。

犬の偽妊娠の対処法

犬 偽妊娠 対処

ここから私の回答。

偽妊娠は黄体ホルモンという
女性ホルモンの一種が、
長く分泌されるために起こります。

偽妊娠は妊娠していないのに
妊娠したかのような症状がでるもので、
生理の後に起こります。

偽妊娠によって愛犬が感じた
イライラなどのストレスで免疫力が
落ちることがあります。

また、偽妊娠が起こるにいたった
ホルモンの影響によって
将来、子宮の病気に
結びつくこともあります。

なので対処方法としては
将来、妊娠・出産させる予定ががない場合には
早めの避妊手術
をおすすめします。

できれば次の生理がくるまでに
避妊手術を行いましょう。
乳腺腫瘍(乳がん)の発生確率を
低くすることができます。

あとは偽妊娠はだいたい
犬の妊娠期間である約2ヶ月で
終わることがほとんどです。

あまりに乳房が張ってきたり
熱を持っているようなら乳腺炎の可能性もあるので
動物病院に診察に行くようにお願いします。

以上。

あと、今は消されてないのですが
間違った記事を見たことがありました。

たとえばこんな感じの正しいとは言えない記事
(100%間違いとは言えませんが)を
見つけたことがあります。
(相手の記事の名誉もあるので
ちょっと文章を変えています)

偽妊娠の期間は犬の赤ちゃんや
犬のぬいぐるみを見せないでくださいね。

雌犬が見ると赤ちゃんが欲しくなってしまい
人間と同じように想像妊娠してしまいます。

だから犬の赤ちゃんと
似ているぬいぐるみなどは取り上げましょう。

また、乳房を飼い主が触ることで
乳汁が作られてしまいますから
乳頭に触らないでくださいね。

ここまで

偽妊娠はホルモンで起こるもので
ぬいぐるみを犬が見たかどうかと
偽妊娠は関係ありません。

人間の想像妊娠は赤ちゃんが欲しいという気持ちから
起こると言われているそうです

でも犬の想像妊娠(偽妊娠)はホルモンの影響です。

犬の偽妊娠は犬の赤ちゃんやぬいぐるみを見たから
起こるわけではありません、

生理が来る時期が来たら生理になりますし
その後の体調で偽妊娠が起こるだけです。

また、乳汁がたまりすぎると
乳腺炎を起こすこともあります。

これは人間でもそうです。

以下https://www.medela.jp/breastfeeding-professionals/advice/lactation-period/mastitisより引用
(Medelaから引用していますが、Medelaは国際的に有名な人間の母乳育児を専門とするメーカーです)

乳腺炎は感染を伴うことがある乳房の炎症です。
ほとんどの場合、
乳腺炎は分娩後の最初の6週間の間に発生しますが、
授乳中の他の時期に起こることもあります。

乳腺炎の原因は、
母乳の不十分な排出
や乳乳うっ滞、炎症に関連しています。
適切に治療されない場合、
乳管のつまりやうっ滞した乳房が
乳腺炎につながることもあります。

以上引用終了

犬もそうです。
出産後、乳汁がたくさん出る状態なのに、
わざとに乳汁を出さないと
乳腺炎を起こすことがある
んです。

もちろん無理に乳房を触る必要はありません。
汚れた手で愛犬の乳房を
触るのも乳腺炎の原因になりますからね。

でも、意識的に乳汁を出させないように
乳房を触らないようにするのは違うと思います。

人間の医療記事は医師が書いたものしか、
グーグルの検索で上位に
上がらないようになっているのに、
犬や猫の医療情報はいまだに一般の方が
書いた記事の方が上位表示されていることに
違和感を感じている今日この頃です。

くれぐれも間違った情報を
信じないようにお願いします。

間違った記事を信じて
医療事故を起こさないためにも
獣医師が書いていることが
記載されている記事だけを
見るようにしましょう

獣医師でないものが獣医師と
名乗ることは獣医師法違反となり
処罰の対象となります。

なので、獣医師でないのに獣医師と
名乗ってまで記事を書く人は
いないでしょうから。

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