「ゴーゴーゴー、ゲーゲーゲー」と愛犬が苦しそうにしている原因は
もしかしたら咳かもしれません。
そして愛犬が咳をする原因としてよくあるのがケンネルコフです。
ケンネルコフはウイルスやばい菌が原因で起こる人間でいうところの風邪のような症状を示すものの総称をいいます。
ではここからが本題です。
ケンネルコフはワクチン接種で防ぐことができるのでしょうか?
ちなみに、私は開業獣医師ですが、
ワンちゃんにはしっかりとワクチン接種を受けるようおすすめしています。
⇒犬6種ワクチンの料金の相場はいくら?
それから、ケンネルコフについて詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。
⇒ケンネルコフとは?開業獣医師が解説
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ケンネルコフはワクチン接種で防ぐことができる?
では、ケンネルコフはワクチン接種で予防可能なのでしょうか?
ケンネルコフはワンちゃんの呼吸器感染症の総称です。
分かりやすく言うと、
ワンちゃんの肺や気管、気管支という空気が通る場所に
ばい菌やウイルスが侵入し、増殖し、その結果、いろんな症状が出ることをケンネルコフって言います。
ケンネルコフの原因になるばい菌やウイルスはたくさんあります。
たとえばワクチン接種で予防できるウイルスもあります。
6種ワクチンでは
・ジステンパーウイルス
・アデノウイルス2型
・パラインフルエンザウイルス
・犬パルボウイルス
・犬コロナウイルス
・犬伝染性肝炎
の6つの病気を予防することができます。
6種のワクチンに含まれているパラインフルエンザウイルスは
まさにケンネルコフの原因です。
ちなみに「ジステンパーウイルスもケンネルコフの原因でしょ!獣医なのに、そんなことも知らないの?私知ってる。エッヘン!」という方がいるかもしれません。
でも、ジステンパーウイルスはケンネルコフの原因に入れる先生もいますが、入れない先生もいます。
というのは、ケンネルコフはジステンパーほどひどくない呼吸器の感染症です。
ジステンパーウイルスほど死ぬ確率の高い感染症を
ケンネルコフに入れるかどうかについては議論の余地があるからです。
なので、あえてジステンパーウイルスはケンネルコフの原因に当記事では入れていません。
という意味でジステンパーウイルスはワクチン接種で防げますが
ケンネルコフの議論では無視していますのでご了承ください。
話は戻って、ケンネルコフの原因はパラインフルエンザウイルスだけではありません。
なので、ワクチン接種で防げるウイルス以外の病原体に感染して
ワンちゃんがケンネルコフにかかる可能性は否定できないわけです。
したがって、ワクチン接種でケンネルコフを防げるか?
というと、そんなことはないというのが結論になります。
でも、犬のワクチンにはジステンパーウイルスとかパルボウイルスといった、感染、発症したら最悪命を落としてしまう恐ろしい病原体も含まれています。
なので、100%ケンネルコフを予防できないとしても
必ず、獣医さんの指示通りワクチン接種を受けるようにお願いします。
⇒犬6種ワクチンの料金の相場はいくら?
続いてケンネルコフの潜伏期間について解説します。
⇒ケンネルコフの潜伏期間は?