愛犬が爪楊枝を誤飲!どうしたらいい?【獣医師監修】

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犬 誤飲 爪楊枝

ワンちゃん猫ちゃんでつまようじを飲み込んでしまうことって多いですし
実際、診療の現場でよく対処しています。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

どうしてだと思いますか?
使った後のつまようじをゴミ箱からあさって取ってきたりとか
机の上で飼い主さんが使った後の置きっぱなしのつまようじを食べたりとか
食べ物の残りかすの香りがつまようじについているがために
ワンちゃんや猫ちゃんが惹きつけられて食べてしまっている可能性が高いでしょう。

今回はワンちゃんがつまようじを誤飲してしまった場合に
動物病院ではどういうことを考えて方針を決めていくのか
お伝えしていただけたらなと思います。

この記事を見ていただいた方が
つまようじの誤飲などに気をつけてもらえるような意識が上がってもらったり、
万が一、つまようじを食べてしまった場合に
パニックにならずにこんなことを考えていくのかと
あらかじめ知っていれば、この後の対応も変わってくるかなと思いますので
ぜひ記事の最後までお付き合いいただければなと思います。

愛犬が爪楊枝を誤飲した時の大事な3つのポイント

愛犬がつまようじを誤飲した時の大事な3つのポイントは

(1)本当に食べたのか
(2)どうやって食べたのか?
(3)その子の体の大きさは?

以上3つが重要です。

愛犬が爪楊枝を誤飲した時ポイント1

1つ目の本当に食べたのか?ですが。
食べたかどうかわからないけど、さっきまであったつまようじが
なくなっているんで、とりあえず動物病院に来ましたというパターンは多いです。

爪楊枝というのは
木でできていてそんなに大きくないので
本当に食べたかどうか、動物病院でもそう簡単に判断できません。

本気で調べるなら全身麻酔をかけて
お腹を切開して胃や腸をチェックするしかありません。
でもそんなわけにはいきません。

逆に体を外から見て確認するというのはそう簡単ではありません。

なので、この場合には
もう1度自宅でつまようじを探してもらったりして
本当に食べたのかどうかしっかり考えてもらう、思い出してもらうことが重要になります。

食べたかどうかわからない、食べてないかもしれないというところで
飼い主さんと相談するけど、
食べたと仮定して治療に進むことがあります。
この辺は診療を担当した獣医師の方と相談して決めるようにしましょう。
リスクがあるけど、どこまでやるか相談して決めるということです。

犬の腹部レントゲン

なので、たとえばレントゲン検査をすれば
一発でつまようじがわかるとか、あとは超音波検査をすれば
つまようじが一発でわかるとかそんな簡単なことではありません。

たとえば金属製の針とか縫い針とか石など、
金属が含まれているようなものならレントゲンでわかりますが。

愛犬が爪楊枝を誤飲した時ポイント2

次に2つ目はどうやって食べたのか?です。

目の前でつまようじを食べたパターンが考えられます。
食べ方は大事です。
たとえばつまようじをガジガジに細かく砕いて食べて飲み込んだのなら
おそらくウンチで出てくる可能性が高いです。
この場合は様子を見ることになるかもしれません。

逆につまようじを丸飲みしたのを目撃した場合には
最悪、うんちで出てこないかもしれません。
なのでその時は内視鏡検査に進むことになるかもしれません。
こういう風に食べ方は様子を見るか内視鏡検査するかの
判断材料になってきます。

つまようじは先っぽが尖っているので
丸飲みの場合でも吐かせる処置をしないことが多いです。
吐かせるときに先っぽが食道などに刺さる可能性があるからです。
なのでつまようじを取り出す場合には
内視鏡を使うことが多いです。

愛犬がつまようじを誤飲した時ポイント3

それから3つ目はその子の体の大きさは?というところですが。
その子が猫、小型犬などであれば
つまようじを丸飲みした場合は内視鏡などで取り出す処置を
すすめる獣医師が多いです。

なぜなら体が小さいので丸飲みならウンチで
出てこない可能性があるからです。

これが40㎏クラスの大型犬なら
つまようじを丸飲みしても
ウンチとして出てくるかもしれないので
相談して、うんちとして出てくるのを待つこともあります。

こんな感じで体格も一つ、どういった処置をするかの
判断材料になります。

つまようじは木でできています。
なので、胃の中に存在するだけでは無症状です。
もし危険な症状が出るとしたら胃から先の腸に行った後となります。
腸を貫通したり、腸閉塞になったりして症状が出ることがあります。

危険な症状が出るかは動物病院の獣医師と相談すればある程度わかるので
怖いことになる前に対処するというのがつまようじの対処法です。

逆に腸閉塞になったり、腸が貫通するまで様子をみるのは
命に関わるので危険です。

犬の爪楊枝誤飲においてやっちゃいけないのは?

様子を見ることです。
つまようじを飲み込んでも胃の中にあるだけなら
無症状であることが多いですが、
胃の先の腸に行った時に悪影響が出ることもあるので
まずは動物病院の獣医師と相談するようにしましょう。

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