「玉ねぎそのものではないけど、
玉ねぎの入ったスープを猫が飲んじゃった・・・
大丈夫なの?」
と心配している方に向けて記事を書いています。
私は獣医師です。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
猫ちゃんの診察で
こんな感じの相談を受けることがあります。
猫に玉ねぎそのものを
食べさせてはいけないことは知っています。
という前提のもと、
玉ねぎのエキスが入っている野菜スープって
猫にとってよくないのですか?
玉ねぎの固形が入っていないけど
エキスが使われた野菜スープですら、
猫には有害になるの?
みたいな相談をよく受けますね。
以下、猫に玉ねぎのエキス入りスープを飲ませても
大丈夫なのか、
解説したいと思います。
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猫に玉ねぎのエキスが入ったスープを飲ませても大丈夫?
まず猫ちゃんがなぜ
玉ねぎを食べたらいけないのでしょう?
猫ちゃんが玉ねぎを食べたら
貧血を起こすことがあるからです。
ではなぜ玉ねぎを猫が食べたら
貧血を起こすか?というと、、、
まず玉ねぎに入っている
有機チオ硫酸化合物という物質が
血液を赤くさせるヘモグロビンに
悪さをするからなんです。
悪さされたヘモグロビンは
見た目の形が変わってしまいます。
結果、猫ちゃんの体の中では
悪い物質だと認識されます。
悪い物質だから猫ちゃんの体内では
破壊しようとします。
具体的には脾臓とか
細網内皮系という組織で破壊されたりして
急激に血液が減ってきて
最終的に重度の貧血を起こすんですね。
これが猫ちゃんやワンちゃんが玉ねぎを食べた結果起こる
玉ねぎ中毒のメカニズムです。
有機チオ硫酸化合物は「ねぎ」と語尾つく
たとえば玉『ねぎ』や長『ねぎ』など
に含まれています。
で、玉ねぎや長ねぎを
グツグツ煮込んでシチューや
2019年10月現在話題のカレーに
したとしても、液体(スープ)中に
ネギのエキス(有機チオ硫酸化合物)が
混じっているんです。
「加熱したら大丈夫でしょ!」
と思っている方もいるかもしれません。
それは食中毒菌の話です。
玉ねぎのエキスに含まれる
有機チオ硫酸化合物は
加熱しても消えません。
だからグツグツ煮込んだスープ中に
有機チオ硫酸化合物が含まれています。
だから、ねぎ本体を
取り除いたからといっても
ネギエキスを猫ちゃんに飲ませたら
やはり玉ねぎ中毒を起こす可能性があるんです。
また一般的に猫や犬って
グツグツ煮込んだタマネギは大好きです。
甘味で躊躇なく食べてしまうと
言われているからです。
なので気を付けましょう。
まとめますと
猫ちゃんに食べさせようと
思われた食べ物に
ネギ類が使用されているなら
エキスだけであっても
避けたほうが良いでしょう。
つまり、
ネギの具だけを除去しても、
ネギ類エキス入りスープを
飲ませたら猫ちゃんが玉ねぎ中毒を起こし
貧血を起こす可能性があるってことです。
もし猫ちゃんが玉ねぎ中毒を起こしたら
症状として、貧血が原因で元気がなくなり、
動きが悪くなったりします。
また、赤い尿を出すこともあります。
もし猫ちゃんの貧血の症状がひどい場合には
輸血することもあります。
猫にとって有害な物質を中和する目的で
ビタミンCやビタミンEを
使用することもあります。
以上で解説を終わります。
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