「オカメインコを飼い始めたけど
鳥を飼育するのが初めてでわからないことだらけで心配。
動物病院に連れて行って健康診断を
お願いしたいけど、
どんな検査をされるのかな?」
といろいろ心配している方に向けて
記事を書いています。
私は獣医師として日々、鳥の診察をしています。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
この記事では動物病院でオカメインコの健康診断をするとしたら
どんな検査をするのか?
あと、動物病院にオカメインコを連れていく際の
アドバイスについて解説したいと思います。
オカメインコを動物病院に連れていく際の注意点
できるだけ、現在飼育している状態のまま
オカメインコを動物病院に連れて行くようにしましょう。
その方が獣医師も飼育状態を見て
アドバイスをしやすいと思います。
たとえば、いつものエサをいつもの位置に置いておくとか
止まり木も普段通りに設置するとか、
水についてもこぼれないように移動中は外しておくけど
診察時にはいつもの位置に置くとか
そういうことです。
あとはケージをタオルなんかで軽く包んで
動物病院に連れて行った方が
待ち合い室などで
感じるオカメインコへのストレスを減らすことができるでしょう。
一般的な動物病院なら
オカメインコだけでなく
「ワンワン」吠える犬や
「にゃーにゃ―」鳴く猫もいます。
たまに待合室で犬をノーリードにして
自由に動き回らせる飼い主もいます。
オカメインコのケージにちょっかいをかける
犬や猫もいる可能性を否定できません。
オカメインコも「襲われるのでは?」
と本能的に恐怖やストレスを
感じるでしょうから、
できるだけケージをタオルで包んであげてください。
ただ、しっかりと酸素を吸えるように
気を遣うようにお願いします。
これは別にウサギや鳥専門の動物病院でも同じことです。
動物病院でオカメインコにどんな検査をするのか?
ケージをタオルで包む、
それから普段の飼育状態で動物病院に来院したとしましょう。
動物病院ではどんな検査をするか?というと
・問診(獣医師と話をする)
・体重測定(痩せている、太っている、栄養状態をチェック)
・視診(獣医師がオカメインコを視て診察する)
・触診(獣医師がオカメインコを触って診察する)
・検便(細菌や寄生虫などの病原体チェック)
・そ嚢検査
が一般的です。
そ嚢検査というのはオカメインコなどの鳥には
そ嚢という消化器の一部があります。
胃よりも口よりにあって食道の一部だと思ってください。
そ嚢検査では
そ嚢から液体を採取して状態をチェックするんです。
そ嚢検査の注意点としては
オカメインコが差しエサを食べていると
検査しにくいです。
なので、動物病院に行く前だけ
さし餌を食べさせないようご注意ください。
以上、解説を終わります。