猫糖尿病の症状【獣医師監修】

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猫 糖尿病 症状

前回の記事では猫ちゃんが糖尿病を起こす原因について解説しました。
猫の糖尿病の原因【獣医師監修】

今回の記事では猫ちゃんが糖尿病を発症すると
どんな症状が出るのか、実際に診療をしている獣医師が解説します。
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猫が糖尿病を発症するとどんな症状がでる?

糖尿病の症状が出ている猫

猫ちゃんが糖尿病を発症した場合
現れる症状は本当に様々です。

ですが、

以下の3つの症状

・体重減少
・多食(いっぱい食べること)
・多飲多尿(いっぱいお水を飲んでいっぱいオシッコすること)

は糖尿病を発症した猫ちゃんだとよくある症状です。

あとは膵炎などが併発している場合には
元気がなくなったり、毛並みが悪くなったりといった症状が出る場合があります。

あと、糖尿病が進行すると末梢神経障害が起こることもあるのですが、
ここまでくると後ろ足が弱くなったり、ジャンプ力が落ちたり、
かかと歩きするようになったりします。

通常猫ちゃんって前足と後ろ足だったら後ろ足の方が力強いです。
なので、獲物を捕まえたりすると後ろ足でキックしたりして
獲物を逃がさないように他の猫や人間に奪われないようにします。

あなたの猫ちゃんもそんなことありませんでした?
キックは前足でなく後ろ足でしたよね?
これは後ろ足の方がキック力が強いからなんです。

でも糖尿病でも末期になり、
末梢神経障害まで起きると後ろ足が弱くなりジャンプ力も
キック力も落ち、相当弱った感じに見えます。

しかもかかと歩きまでするようになることもあります。

インスリン治療によって糖尿病が改善してきたら
後ろ足の障害が改善することもあります。
でも、多くは後ろ足の障害が残ることの方が多いです。

どうしてかというと、
繰り返しになりますが末梢神経障害というのは糖尿病でも末期症状です。
ここまで糖尿病を放ってしまっていて病気が進行してしまっているからです。
こういうのを不可逆的といいます。

たとえば猫ちゃんの肥大型心筋症という心臓病も基本的に不可逆的です。
病気を治すというより、症状を悪化させないような治療をしたりします。
他にも腎不全という病気も不可逆的です。
腎移植でもしない限り、一般的には治りません。

こういうのと同じで糖尿病でも末梢神経障害まで出てしまっている場合には
いくらインスリンで血糖値のコントロールができても
後ろ足の障害が残る場合が多いのです。

以上が猫ちゃんが糖尿病を発症すると起こりうる症状です。

まだ猫ちゃんが糖尿病を起こす原因についての記事をご覧になっていないようでしたら
こちらをご覧ください。
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