腎不全の猫に輸血する効果と副作用を獣医師が解説

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猫 腎不全 輸血

慢性腎不全の猫ですが、
貧血がどんどんひどくなってきて
粘膜が真っ白になってきた。

獣医師から「輸血しないと危険な状態です」
と言われてしまった。

今回は腎不全の猫ちゃんの貧血が進んでしまったために
輸血を検討している飼い主さんに向けて記事を書いています。

ちなみに私は獣医師として
日々、猫ちゃんの診察をしています。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

以前、腎不全の猫ちゃんの診察中、
こんなことを飼い主さんから相談されました。

飼い主さんからの相談ここから

猫 腎不全 輸血

腎不全の結果、貧血が進んでいるのはわかります。
でも、輸血をする決心がつきません。

動物病院側からしたら
よくあることかもしれません。

ただ、輸血による副作用などは
ないのでしょうか?

それから輸血をしたら
貧血が改善するのでしょうか?

もし改善されたとして
その状態はどのくらい
維持できるんですか?

腎不全の状態であったり
その猫の体力なんかによって
輸血の結果が違うということはわかります。

でもなにか参考になるような
回答が欲しいです。

以上、こんな感じのご相談は
非常に多いです。

以下、解説していきます。

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腎不全の猫に輸血する効果と副作用

猫 腎不全 輸血

猫ちゃんが腎不全で調子が悪い場合
いろんな原因が考えられます。

猫の腎不全で調子が悪くなる原因として

1.老廃物を排泄する役割のある腎臓が機能せず、その老廃物が体にたまっている
2.逆に体に必要な成分が腎臓から漏れ出て行ってしまっている
3.腎不全になり血液を作るホルモンが分泌されず貧血が進行してしまう

などが考えられます。

今回の記事では輸血の話なので
3番目の
腎不全になり血液を作るホルモンが
分泌されず貧血が進行してしまう

にフォーカスして解説していきますね。

まず、『血液を作るホルモン』ですが
これは、こちらの記事で詳しく解説していますので
気になる方はこちらをご覧ください。
猫に使う造血ホルモン剤の難点を獣医師が解説

腎不全の猫ちゃんの調子が悪い一番の原因が
貧血によるものであるなら輸血をすることで、
一時的にではありますが
状態が良くなる可能性は高い
でしょう。

ただ、輸にはの副作用があります。

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輸血の副作用

猫 腎不全 輸血

輸血の副作用としては
人間での不適合輸血の場合と同じです。

不適合輸血とは
血液型の異なる血液を輸血してしまうことをいいます。

不適合輸血によって
猫ちゃんが亡くなってしまう危険性があるんです。

なので悲惨な事故を避けるために
クロスマッチテストをやります。

クロスマッチテストとはどんなテストでしょう?
まず腎不全の猫ちゃんに血液を与える猫の血液と
腎不全の猫ちゃんの血液を採取します。

そして、
体の外で血液を与える側の猫の血液と
血液をもらう側の猫の血液を混ぜてみます。

そして副作用が出るかを
テストするのがクロスマッチテストです。

クロスマッチテストをすることで
かなり安全に
輸血治療を実施することができます。

ところで血液の寿命なのですが。
特に輸血された血液の寿命は
まちまちですね。

健康な血液の寿命は
だいたい決まっています。

でも、腎不全の猫の血液は
腎臓の機能が落ちているため
老廃物がたまっていたることが多いわけです。

いくら健康な猫の血液を輸血してもらっても
老廃物の影響で血液の寿命が落ちることだってあります。

となると、輸血を受けても想像以上に短期間で
また元の貧血状態に戻る可能性も否定できません。

こんな感じでクロスマッチテストを受けて
安全に輸血を受けると貧血が改善し
元気になる可能性もあります。

でも腎不全が治るわけではありません。
だから猫ちゃんの体内で老廃物がたくさん
貯まっている可能性が高いです。

体内の老廃物が多いと、
健康な猫よりも早く血液が壊れやすいため
想像以上に短期間で
元の貧血状態に戻る可能性もあります

この辺を考慮のうえ、
腎不全の猫ちゃんに輸血を受けさせるか?
検討するようにしてください。

赤血球の寿命を全うするにはあまり適していません。
ですので、輸血した後は週単位で再び状態が悪くなっていくこともしばしばです。

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