猫白血病の陰転について獣医師が解説

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猫 トキソプラズマ 感染率

猫ちゃんを飼い始めたあと、
動物病院に健康診断に連れて行った時に
よく行われる検査に猫エイズ・猫白血病の検査があります。

私は獣医師として日々診療していますが
やはり1日1件程度は
猫エイズ・猫白血病の検査をしています。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

もし、猫白血病の検査をして陽性だったら・・・
猫白血病に感染している可能性が高いです。

ただ、猫白血病の検査で陽性反応が出た後、
3〜4ヶ月後、再検査してみると
まれに陰性になることがあります

陽性反応が数ヶ月後の再検査で陰性になることを
『陰転』
といいます。

これは検査結果自体が正しいものであったなら
陽性反応が出た時には
実際に猫白血病ウイルスが
猫ちゃんの体内に存在したことは
間違いないでしょう。

でも、猫ちゃんの免疫力のおかげで
猫白血病ウイルスが体内から排除されたといえます。

検査自体が正しいものであったなら
陰転の場合、猫白血病が発症する可能性は
ほぼないでしょう。

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猫白血病が陰転したら・・・

猫白血病 陰転

本当に猫白血病が陰転したなら
その猫ちゃんが猫白血病に感染することは
普通ありません。

ただし、その後、何も起こらないか?
というと、そういうわけでもありません。

一度、猫ちゃんの体内に猫白血病ウイルスの
遺伝子が入り込んでいますから
猫ちゃんの遺伝子の一部に異常が起こっている可能性が
否定できません

猫白血病ウイルスに感染しないかもしれませんが
遺伝子に異常が起きている場合には
リンパ系のガン(悪性腫瘍)発症の危険性が
他の猫ちゃんよりも一生高くなる
ことを
知っておいてください。

猫のケンカ

ちなみに猫白血病は喧嘩みたいな
血を見るようなことが起こらないと
感染しないと思われがちです。

でも、濃厚な接触でも
猫白血病が感染することがあるんです。

猫のエサの取り合い

たとえば同居猫と仲良く暮らすことも
濃厚な接触の1つです。

なので、同居の猫ちゃんに
猫白血病に感染している子がいるなら
お水やお皿は別にした方が無難
でしょう。

また、お互いの体を舐めあったりといった
行動も避けた方が無難です。

以上で猫白血病の陰転についての解説を終わります。
猫白血病はワクチンで予防できます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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