上記画像をまずご覧ください。
動物病院が甲状腺機能低下症かどうかを診断するために
愛犬の血液を送る検査所の本です。
またこの記事で掲載している検査書籍の画像は
上記画像のモノリスさんの2016年版のものを引用・掲載しています。
何が言いたいか?というと
私は動物病院を経営している獣医師です。
動物病院を経営していないと絶対に手に入りませんから
十分な証拠になると思います。
ただ、こちらで書いている理由から名前を明かすことができません。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
たまに素人さんが、間違った甲状腺機能低下症の数値について
解説しているので、信じないようにしてください。
間違いが多いです。
間違った情報を鵜呑みにすると、
間違った行動をしてしまい、間違った結果が生じてしまいます。
最悪、間違った治療をしてしまって愛犬が死んでしまうかもしれません。
それではここからが本題です。
愛犬が甲状腺機能低下症だったら
血液検査でどんな数値になるのでしょうか?
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬の甲状腺機能低下症を疑う数値でも・・・
甲状腺機能低下症の原因はたいてい甲状腺です。
ですが、血液検査の数値から愛犬が甲状腺機能低下症だとわかっても
甲状腺以外が原因かもしれません。
甲状腺以外が原因で甲状腺機能低下症を起こすものに
・ガン
・糖尿病
・クッシング症候群
などがあります。
もし血液検査の数値から甲状腺機能低下症だと診断されても
他の病気があるかどうか、しっかりと検査してもらうようにしましょう。
犬の甲状腺機能低下症ならどんな数値に異常がでる?
上記画像の右上をご覧ください。
愛犬が甲状腺機能低下症かどうか診断するために
甲状腺機能セットというものを利用します。
飼い主さんの承諾を得て、愛犬から血液を採取し
以下の用紙に情報を記入の上、郵送して数値を調べてもらいます。
下記画像からわかるように甲状腺の病気について検査するときには
・TSH
・FT4
の3種類の数値を利用することが多いです。
上記数値は血液検査でわかり、
たいていモノリスなどの動物病院専用の検査センターに依頼します。
で、一般的に正常な数値は
・TSHなら犬で0.08〜0.32、猫で0.03〜0.28(ng/mg)
・T4なら犬で1.1〜3.6、猫で0.6〜3.9(μg/dl)
・FT4なら犬で0.5〜3.0、猫で0.6〜2.1(ng/dl)
となります。
そして
診断は
・原発性甲状腺機能低下症ならT4低い、FT4低い、TSH高い
・二次性、三次性甲状腺機能低下症ならT4低い、FT4低い、TSH低い
・甲状腺以外の病気で起きている場合ならT4低い、FT4正常、TSH正常
になります。
もしどこかの動物病院を受診していて、
血液検査の数値をどう解釈して良いかわからない場合には
ぜひ上記を参考にしてみてください。
そして甲状腺機能低下症ならチラージンとかレボチロキシンいう飲み薬を一生飲むことになります。
ただ、それなりの費用がかかります。
でもお薬を飲ませないと食べないのに体重が増えたりしつつ
ぐったりして、すぐに息切れをするので愛犬を散歩に連れて行くと
近所のおばちゃんから「このワンちゃん大丈夫?」と心配されてしまいます。
ただ、経済的にしんどくてお薬が買えない場合もあるでしょう。
そんな場合にはネット通販を利用する方法があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
続いて甲状腺のお薬について解説します。
⇒犬用甲状腺ホルモンの薬について詳しく解説