犬の口の中にできるガンには
・メラノーマ
・繊維肉腫
・扁平上皮癌
・棘細胞性エプリス
・骨肉腫
などがあります。
特に犬にできるメラノーマは口の中にできるガンの
3〜4割を占めています。
症状についてはこちらをご覧ください。
⇒犬メラノーマの初期症状は?
メラノーマはそれくらいよくあるガンだってことです。
また、メラノーマが起こりやすい年齢も決まっています。
だいたい10歳から12歳くらいの犬ほど
メラノーマになりやすいと言われています。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬のメラノーマWHOによるステージ分類(余命の前提)
たいていのガンにはステージ分類がされていて
TNM分類でステージを分けるのが一般的です。
TNM分類は
T(原発巣)
T1(腫瘍の直径<2㎝)
T2(腫瘍の直径 2から4cm)
T3(腫瘍の直径>4cm)
N(領域リンパ節)
N0(リンパ節転移なし)
N1(病理検査や細胞診で転移を確認)
N2(固着したリンパ節を確認)
M(遠隔転移)
M0(遠隔転移なし)
M1(遠隔転移を確認)
というわけ方をします。
上記のTNM分類をもとに
以下のようにステージを分けていきます。
ステージ分類
・ステージⅠ:T1、N0、M0
・ステージⅡ:T2、N0、M0
・ステージⅢ:T2、N1、M0あるいはT3、N0、M0
・ステージⅣ:T,N,Mに関係なくM1
上記のステージ分類によって愛犬の余命が変わってきます。
犬のメラノーマの余命
犬のメラノーマは口の中にできることが多いです。
もしメラノーマができた場合、
進行がものすごく早いですし、転移も早いです。
先ほどのステージ分類
ステージ分類
・ステージⅠ:T1、N0、M0
・ステージⅡ:T2、N0、M0
・ステージⅢ:T2、N1、M0あるいはT3、N0、M0
・ステージⅣ:T,N,Mに関係なくM1
で、ステージⅡだと外科手術による摘出、
あるいは放射線治療だけだと余命は7〜8ヶ月です。
ステージがⅢ以降だと余命は3ヶ月だと言われています。
「じゃ、見つけ次第すぐに愛犬を
動物病院に連れて行きます」
という方もいるのですが、、、
だいたい当院に来られるワンちゃんの場合、
はっきりとメラノーマだとわかる大きさだと
ステージⅢに達していることがほとんどです。
なので当サイトで掲載しているワンちゃんも
メラノーマステージⅢで、
やはり3ヶ月後に亡くなっています。
そうならないためにもワクチンやフィラリア予防のときなんかに
獣医さんに愛犬の口を診てもらっておいたほうが
よいでしょう。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬メラノーマの余命は延ばせるか?
愛犬にメラノーマができているのがわかった段階で
たいていステージⅢ以上、余命3ヶ月くらいということが
多いです。
でもあきらめたくないですね。
なんとかして余命を延ばしたいと思います。
ただ、メラノーマの治療って基本的には外科手術か
放射線治療が主流です。
有効な抗がん剤がほとんどありません。
ただ、希望がまったくなくなわけではありません。
日本にはありませんが
海外ではメラノーマに効果のあるワクチンが承認されているそうです。
このワクチンを使用することで
愛犬の余命を2倍以上延ばせる可能性があるそうです。
もしかかりつけの獣医さんで
海外のワクチンを取り寄せられる場合には
一度、メラノーマのワクチンについて
相談されてみてはいかがでしょうか。