あなたが外出した後、
愛犬が「ギャンギャン」吠えて
隣人に迷惑をかけたこと、ないですか?
愛犬が原因で今まで仲がよかった隣人と険悪な関係になるのは
嫌ですよね?
あなたがいなくなると愛犬が吠えるなら
分離不安という病気の可能性があります。
この記事では犬の分離不安の治し方について
解説していきたいと思います。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
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犬の分離不安の治し方0.心構え
「愛犬の分離不安を治したい」と思ったときに
知っておいて欲しいことがあります。
分離不安の治療は下痢や嘔吐の治療とは違います。
下痢や嘔吐の治療なら、
軽いものだと1日や2日で治ります。
でも分離不安の場合、
たいてい治るのに1年くらいかかるものです。
犬の分離不安は薬を飲んだらすぐに治るというような
簡単な病気ではありません。
分離不安はダイエットと似ています。
たとえば身長150cmで体重100kgの女性がいたとします。
この女性が飲まず食わずのダイエットをしたとしましょう。
もし1ヶ月で30kg痩せても
おそらく、すぐに体重が元に戻ってしまうでしょう。
元の体重に戻らなかったとしても
急激に体重が落ちるとお腹の余った皮が目立つようになります。
こんな感じで急激に痩せるダイエットには副作用があるものです。
これと同じで分離不安の改善も1ヶ月で結果を出そうとすると
たいてい失敗します。
分離不安は犬の精神状態が大きく影響します。
お薬さえ飲めば治ってしまうような簡単なものではないわけです。
まず犬の分離不安は簡単に治らないと
覚えておいてくださいね。
犬の分離不安の治し方1.しつけ
まず分離不安はお薬だけでよくなるようなものではありません。
日常生活から見直していきましょう。
分離不安は飼い主さんがいないと寂しくて
吠えたり、ウンチやオシッコを漏らしたり
自傷行為に走ったりする病気の一種です。
だから飼い主さんがいなくても寂しくならないような工夫を
普段からしておく必要があります。
そのためにクレートトレーニングをおすすめします。
クレートトレーニングに使うクレートとは
上の画像のようなものをいいます。
本来、犬は狭いところが大好きです。
大昔の犬は狭い穴の中で生活していました。
その時代の本能が今の犬にも残っています。
だからクレートに入ると犬は安心するんです。
でも、最近のワンちゃんは常に部屋中を動き回れます。
逆に狭いところに閉じこもる機会がありません。
だからクレートに入るのを怖がったりするワンちゃんが
増えてきているんです。
そんなこともあって、
飼い主さんが出かける直前になり
クレートやサークルに入れられるのは
ワンちゃん的にすごく不安なことなんです。
だからまずクレートに入れても
楽しい空間だということを
愛犬に教えていきましょう。
とりあえずワンちゃんをクレートに入れることができたら
ご褒美を与えてください。
ご褒美はおやつでOKです。
愛犬をクレートに入ったら
何かいいことがあると、1年かける気持ちで
続けていきましょう。
最初は1分だけでもクレートに入っていられたらOKです。
そして少しずつクレートにいられる時間を増やしていってください。
最終的にはトイレに行く以外
ずっとクレートに入っていられる
ワンちゃんになってもらいましょう。
これだけでも分離不安が改善できる可能性があります。
とにかくクレートトレーニングは
1日や2日で結果が出るほど
簡単なものではありません。
1年くらいかける気持ちで取り組んでくださいね。
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犬の分離不安の治し方2.外出前後30分に命をかける
愛犬がクレートで生活できるようになることは
大事なことです。
他にもあなたが外出する前後30分間の行動も重要です。
外出する30分前まで
ワンちゃんが「ハーハー」と疲れるくらいまで
遊んであげてください。
お散歩でも構いません。
ただ心臓病などの持病があるワンちゃんの場合には
獣医さんに必ず相談するようにお願いします。
話を元に戻してワンちゃんが疲れていれば
あなたが外出している間
クレートの中でぐっすり眠ってくれる可能性が高くなります。
そうすれば、ワンちゃんが不安で吠える可能性が減ってくるわけです。
ただここで注意点があります。
あなたが外出する30分前になったら
運動をやめて落ち着かせてあげてください。
外出する直前まで遊んだりお散歩していると
ワンちゃん的には興奮状態なわけです。
となるとあなたが外出した後も
興奮が冷めないので、
吠える可能性が高くなってしまいます。
なのでワンちゃんを疲れさせる行為は
あなたが外出する30分前でやめてください。
あと、あなたが外出するときには
クレートの中におやつであったりおもちゃを
いれるようにしましょう。
そうすればワンちゃんがおやつやおもちゃに
夢中になってくれます。
あなたがいない寂しさが軽減されるわけですね。
犬の分離不安の治し方3.薬物療法
クレートトレーニングは疲れさせる作戦は
うまくいくのに1年くらいかかるかもしれません。
とはいえ、その間も隣人からクレームがくるかもしれないですね。
そんな場合にはお薬で対処するしかありません。
犬の分離不安だとクロミカルムというお薬が
よく使われます。
私も獣医師として日々犬の診療をしていますが
分離不安の場合にはクロミカルムをよく使います。
クロミカルムは不安に関係しているセロトニンという物質に
影響を与えるお薬です。
具体的にはクロミカルムを飲むと
脳内でセロトニンが減りにくくなります。
その結果、ワンちゃんの不安が減少してくると
言われています。
人間の抗うつ剤もセロトニンの量を増やすことで
うつを改善させるお薬があります。
クロミカルムはこれと似たようなお薬です。
⇒クロミカルム(Clomicalm)5mg
クロミカルムの治療だけで犬の分離不安が改善するか?
というと当ブログ管理人の経験上、ほぼないと思います。
クロミカルムに加えてクレートトレーニングなどを
組み合わせることで、分離不安が改善しているケースがほとんどです。
なので、今回解説した3つの方法を試してみていただけるとうれしいです。
もっと細かいところを知りたい方は
必ずかかりつけの獣医さんに相談するようにお願いします。