猫も風邪をひきます。
そして人間が風邪をひいたら、普通に「風邪、ひいちゃった」
みたいな表現になります。
でも、猫ちゃんが風邪をひいたら『猫風邪』と
頭に猫をつけます。
最近では男性の役者を俳優というのに女性だと女優というのが
差別っぽいから女性の役者も『俳優』と言ったりしますから、
猫ちゃんの風邪を猫風邪というのは差別なのかもしれませんね。
それはさておき、
猫ちゃんの風邪、猫風邪は獣医学的には猫の上部気道感染症といいます。
私が診療している地域では冬になったら
よく鼻をズビズビ言わせ、
青っ鼻(緑色の鼻水)を垂らした猫ちゃんがよく来院します。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
猫ちゃんは味覚よりも視覚よりも嗅覚の方が優れています。
食べ物も目や味で感じる以上に鼻で感じていたりします。
だから鼻水が鼻の中にたまっていると、
臭いを感じることができず、食欲が落ちてしまう猫ちゃんが多いです。
猫ちゃんは3日間くらい絶食状態が続くと、
肝臓に負担がかかり脂肪肝になってしまうことがあります。
さらに悪化すると命を落とすこともあります。
なので脂肪肝だと診断されたら
長期入院させて治療することが多いのですが、
治療費が数十万円かかるケースもあります。
そうならないために
早期に猫風邪を発見し治療をすることになるのですが、
たまに他院から転院してきたケースで
「ビブラマイシンを処方されていました」
ということがあります。
ビブラマイシンは抗生物質の一つなのですが、
では猫風邪でもどんなケースでビブラマイシンを使うのが
よいのでしょうか?解説していきたいと思います。
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猫風邪を起こす原因
まずそもそも猫ちゃんが風邪をひく原因って何なのでしょうか?
猫風邪の原因は
・猫ヘルペスウイルスⅠ型
・猫カリシウイルス
・細菌(ばい菌)
・クラミジア
などです。
ただ多くは猫ヘルペスウイルスⅠ型と猫カリシウイルスの2つが
猫風邪の原因になります。
で、この2つのウイルスはビブラマイシンなどの抗生物質ではなくワクチンで予防できます。
⇒猫のワクチン費用はいくら?
またクラミジアもワクチンで予防できます。
⇒猫のワクチン費用はいくら?
ただ、ばい菌が原因で起こる猫風邪の場合、
ワクチンは意味をなしません。
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猫風邪にビブラマイシンはどう?
まず猫風邪の治療の大前提を。
大前提としては猫風邪の原因にあわせたお薬で治療します。
ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのウイルスが原因で
猫風邪を起こしているならビブラマイシンではなく、抗ウイルス剤(インターフェロン)で治療します。
⇒猫風邪にインターフェロンが有効な理由とは?
⇒猫インターフェロンが効かない時に考えられることとは?
あと、ウイルス性の猫風邪だと結膜炎が起こり、
目やにがひどくなることもあるので
目薬で治療することもあります。
鼻水がひどい場合には点鼻薬を使うこともあります。
あと、いくらウイルス性の猫風邪であっても
症状が進行すると、鼻の粘膜に炎症が起こり、
感染しやすくなってくるため、ばい菌による二次被害を受けることが多いです。
これを二次感染といいます。
そんな場合には抗生物質の1つ、ビブラマイシンを使用します。
⇒猫にビブラマイシンを与えると起こりうる副作用とは?【獣医師解説】
それから猫風邪でもクラミジアが原因の場合には抗生物質で治療することになります。
で、今回のテーマとなるビブラマイシンという抗生物質で治療することが多いです。
他にもこちらの抗生物質で治療することもあります。
⇒猫風邪で使うこともある抗生物質
ビブラマイシンなどの抗生物質はばい菌(細菌)をやっつけるお薬です。
クラミジアは厳密にばい菌(細菌)とはいいがたいかもしれません。
ですが、ビブラマイシンはクラミジア以外にもばい菌とはいいがたいようなマイコプラズマや
リケッチアの治療でも使うことができる抗生物質なのです。
⇒犬猫のビブラマイシンを通販で安く買う方法
もし今、飼っている猫ちゃんが猫風邪にかかっている場合、
よくなったら動物病院に連れて行ってワクチン接種を受けることをおすすめします。
⇒猫のワクチン費用はいくら?
ワクチンで予防しておけば、
少なくとも猫風邪をひいても重症化リスクを抑えることができます。
これは人間のワクチンと一緒ですね。
猫風邪だって悪化すると
鼻がつまって臭いを感じれない
⇒猫は嗅覚が優れているので匂いが分からないと食欲が落ちる
⇒食欲がなくなる
⇒3日間程度食べないと脂肪肝になることもある
⇒猫風邪が改善しても脂肪肝で食欲がなくなり衰弱
⇒死亡
ということはよくあります。
そうならないためにも猫風邪の予防は徹底していきましょう。
⇒猫のワクチン費用はいくら?
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猫風邪は人間にもうつる?
猫のヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)や猫カリシウイルス感染症なんかのウイルス性の猫風邪が
人間にうつることはあり得ません。
でも、クラミジアが原因で起こる猫風邪は人間にうつることがあります。
たとえば、クラミジアに感染している猫ちゃんの目や鼻の周りを拭いてあげたときに
あなたの体に病原体が付着し、その後、あなたの体内で感染してしまうことが考えられます。
動物病院では猫風邪と診断したとしても
それ以上に深く検査して、猫風邪でもウイルス性かクラミジアかまで
特定するケースは少ないと思います。
なぜならそこまで徹底しなくても
食欲がないなら点滴といった感じで適切な治療をすれば
改善することがほとんどだからです。
逆にウイルス性かクラミジアかまで診断しようと思ったら
検査代だけで数万円かかる可能性もあるので
だったら治療にお金を使った方がよいという判断です。
なので、もし猫風邪だと動物病院で診断された場合、
猫ちゃんのお世話をする場合には
しっかりと手を洗うなど対策を講じるようにしてください。
対策の仕方は2021年現在、流行している人間の感染症対策と
ほとんど同じです。
たとえばアルコール消毒を自分の手にするとか、
マスクをつけて猫ちゃんに接するとか
手洗いやうがいを徹底すると言った感じです。
最後に猫風邪にビブラマイシンは使えるか?
といわれると、ウイルス性の猫風邪だと二次感染対策に使えますし、
クラミジアやばい菌にも使えます。
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