猫にビブラマイシンを与えると起こりうる副作用とは?【獣医師解説】

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ビブラマイシン 猫 副作用

私は獣医師として猫ちゃんの診療をしていますが、
ビブラマイシンは良く使いますね。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

ただよく使うのですが、
仕事が忙しいということで診察にこれない飼い主さんは
通販でビブラマイシンを購入される方もいます。
犬猫のビブラマイシンを通販で安く買う方法

ただ、この記事をご覧になっている方は
猫ちゃんにビブラマイシンを飲ませたらどんな副作用が起こる可能性があるのか、
心配しているのではないでしょうか。

そこでこの記事では猫ちゃんにビブラマイシンを飲ませた場合に
起こり得る副作用について解説したいと思います。

猫に与えるビブラマイシンの特徴

猫 ビブラマイシン 副作用

ビブラマイシンは抗生物質の一種です。
なので体に入ったばい菌をやっつける作用があります。

が、ビブラマイシンには他の抗生物質にはない特徴があります。
ビブラマイシンはばい菌などの細胞内に入りタンパク質の合成を邪魔する特徴があるんです。

そんなこともあって、ばい菌だけでなく
クラミジア、マイコプラズマ、ヘモプラズマ、クラミジアなどにも
使用されることがあります。

つまり、ビブラマイシンは幅広く使えるので使い勝手がよいお薬だってことです。

しかも、猫ちゃんの体内に入ると
どんなお薬でもいつかは体の外に出ていくのですが、
ビブラマイシンは体の外に出ていくまでの時間が長いという特徴があります。

そのため、ビブラマイシンとして体内で活躍している時間が長いということです。
そのため、ビブラマイシンの仲間であるテトラサイクリン系の抗生物質よりも
1日に飲ませる回数を少なくすることができます。

猫ちゃんって味にうるさい子が多いので
1日に飲ませる回数が少ないお薬の方がよいですよね。

猫にビブラマイシンを飲ませると起こり得る副作用

ビブラマイシン

私の個人的な経験上、猫ちゃんにビブラマイシンを飲ませたことで
起こりうる副作用で多いなと感じるのは食欲不振ですね。

猫ちゃんは3日くらい食べないだけで肝臓に負担がかかり
肝リピドーシスという状態になりやすいと言われています。

なので、猫ちゃんにビブラマイシンを飲ませた後、
普段より明らかに食欲が落ちているようなら
すぐにお薬を処方してもらった動物病院に電話などで相談してみることをおすすめします。

あと猫ちゃんがビブラマイシンを飲んだことで起こりえる副作用として
嘔吐とか下痢がありますね。

どうしてもビブラマイシンは抗生物質ですから
腸内細菌をやっつけてしまう可能性があります。

腸内細菌、特に善玉菌と言われている細菌は
猫ちゃんの体にとって必要です。
そんな善玉菌が抗生物質でやられてしまうと
胃や腸に影響が出ることがあるのです。

結果、嘔吐とか下痢といった副作用が出ることがあります。

また、ビブラマイシンは食道を通る時に刺激があります。
特に猫ちゃんは食道の動きが他の動物と比べて弱いと言われています。

ビブラマイシンが猫ちゃんの食道を通る時間が他の動物より遅くなりがちな分、
食道に炎症が起こりやすいと考えられているのです。

人間でも傷ができて治ると、
その部分が分厚くなることがありますね。
これと同じような現象が猫ちゃんの食道にも起こることがあるため、
ビブラマイシンによる食道の炎症⇒食道が狭くなる
という副作用も十分に起こり得ます。

これは原因が錠剤が食道を通る時に起こるので、
動物病院の獣医さんに相談して
カプセルに入れてもらうとか、何らかの工夫をしてもうのも
副作用を避けるための一つの手かもしれません。

あと、どんなお薬でもそうなのですが、
薬疹といってお薬の影響で皮膚にブツブツができることがあります。
これはビブラマイシンでも起こり得ます。

猫にビブラマイシンをあたえる時の注意点

ビブラマイシン

先ほども申しましたが、
猫ちゃんは食道の動きが他の動物と比べて弱いです。
しかもビブラマイシンは食道に刺激を与えることがあります。

なので、猫ちゃんにビブラマイシンを飲ませたら
すぐにでも水を飲ませるようにしましょう。
そうするだけでも少しでも早く食道から胃にビブラマイシンが流れてくれ、
食道炎による、食道狭窄(食道が狭くなる)を防ぐことにつながります。

ただ、ビブラマイシンは砕くと猫ちゃんにとって苦みが強いようです。
砕いたビブラマイシンを猫ちゃんに飲ませると
高確率で苦みからヨダレや嘔吐、食欲不振が起こります。

以上を踏まえた上で、
どうしても動物病院を受診できない方はこちらの記事をご覧ください。
犬猫のビブラマイシンを通販で安く買う方法

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