甲状腺の病気といっても犬と猫で
起こりやすい病気が違うってご存知ですか?
犬は甲状腺機能低下症になりやすいですが
猫は逆に甲状腺機能亢進症になりやすいです。
低下と亢進ではまったく逆です。
この記事では犬に起こる甲状腺の病気をまとめてみます。
これから解説する内容を知っておけば
近くの図書館に行って、分厚くて片手では持てないほど重い
獣医学の書籍で犬の甲状腺の病気について
調べる必要がなくなります。
私が獣医学部の学生時代読んでいた獣医内科学なんて
上下巻あって、上巻だけで1000ページくらいありましたから。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
もしあなたの友人に「犬って甲状腺の病気になるの?」
と聞かれたとします。
スラスラと早口で
「犬に起こる甲状腺の病気はね・・・」と説明出来たら
「すごいね!」と尊敬されるでしょう。
フェイスブックに犬の甲状腺についてあなたが解説したら
いいねが1000くらいつくかもしれません。
それでは犬に起こる甲状腺の病気についてまとめていきましょう。
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犬に起こる甲状腺の病気は?
甲状腺機能低下症と甲状腺がんの2種類です。
犬に起こる甲状腺の病気1.甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は犬に起こりますが猫には起こりません。
こういった病気の側面からも犬と猫では体の作りが違うことがわかりますね。
甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの量が不足する病気です。
甲状腺ホルモンは簡単にいうと、食べたものをエネルギーに変えるホルモンです。
なので甲状腺機能低下症になり甲状腺ホルモンが不足すると
食べてもエネルギーに変わらないので、太りやすくなります。
それからエネルギーに変わらないので熱が発生せず、
低体温になります。
ひどいと、36℃くらいになります。
ちなみに犬の体温は38℃くらいが正常です。
人間でいったら34℃くらいになるってことです。
それから体に力が入らず元気がなくなります。
それから足がマヒしたような感じになる犬も診察したことがあります。
上記のような症状があったら
動物病院では血液検査をして甲状腺機能低下症かどうか診断します。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒犬が甲状腺機能低下症かどうか見極める数値について
そしてもし甲状腺機能低下症だと診断できたら
飲み薬で治療します。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒犬甲状腺機能低下症の薬の種類を現役獣医師が解説
⇒犬用甲状腺ホルモンの薬について詳しく解説
⇒犬のチラージン用量は?
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犬に起こる甲状腺の病気2.甲状腺がん
犬に起こる甲状腺の病気は甲状腺機能低下症以外にも
甲状腺がんがあります。
甲状腺がんは犬に起こる腫瘍の2%未満だと言われています。
100頭の犬に腫瘍ができたらそのうち甲状腺がんだと診断されるのは2頭未満だってことです。
かなり甲状腺がんはかなり珍しいガンだってことですね。
ちなみに甲状腺機能低下症の犬は甲状腺がんになりやすいと言われています。
甲状腺がんは放っておくと全身に転移します。
どんどん愛犬がグッタリして
立ち上がれなくなり、衰弱していきガリガリになり
亡くなります。
転移した場合、積極的な治療をしない場合、
平均生存期間の中央地は約3.5カ月だと言われています。
甲状腺がんの治療は基本的に手術になります。
その後、抗がん剤治療や放射線治療を行うことが多いです。
腫瘍の転移がある場合、積極的な治療を行わず、支持治療のみを行った場合の平均生存期間の中央値は約3.5ヶ月です。