猫インターフェロンが効かない時に考えられることとは?

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猫伝染性腹膜炎 治療法

猫ちゃんに使うインターフェロンが効かない理由って知ってますか?

この記事では猫用のインターフェロンが効かない原因について解説します。
ただ、その前にインターフェロンってどんなものなのか、解説させてください。

ちなみに私は動物病院を経営している獣医師です。
証拠はこちらをご覧ください。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

話を元に戻します。

インターフェロンには

・ウイルスをやっつける作用(抗ウイルス作用)
・抗腫瘍作用
・免疫への作用

の3つの作用があります。

また、インターフェロンにはいろんな型があるんです。

インターフェロンの型には

・α型
・β型
・γ型
・ω型

があります。

そして猫ちゃんに使うインターフェロンはインターキャットと言って
ω型のインターフェロンに属します。

猫ちゃんに使うインターフェロン(インターキャット)の特徴は

・抗ウイルス作用が他の型より強い
・種の特異性は低いので猫だけでなく犬にも使える

などがあります。

それではここからが本題です。

もしあなたの猫ちゃんにインターフェロンを使ってもらったのに
効かない場合、どんなことが考えられるのでしょうか?

猫のインターフェロンが効かないケース

インターフェロン

まず猫ちゃんにインターフェロンを使う場合としてよくあるのが
猫カリシウイルスとか猫ウイルス性鼻気管炎といった
猫風邪の治療として使うパターンです。

猫風邪の治療としてインターフェロンを使ったけど
症状が改善しない場合、まずは様子を見ましょう。
注射して1日で治ることはほとんどありません。

たいてい、毎日かあるいは2日に1回、インターフェロンを注射していくうちに
症状が改善することが多いです。

また、単純に猫風だけが原因でくしゃみや鼻水の症状があるだけなら
自然治癒することが多いですね。

それから、猫エイズとか猫白血病でインターフェロンの注射治療を受けることがあります。
ただ、16週間くらいインターフェロン治療を受けても
陰性に変わらないなら、それ以上のインターフェロン治療を受けても効果がない可能性があります。
この辺は動物病院の先生の考え方で変わってきます。
詳しくはかかりつけの動物病院にお問い合わせください。

インターキャットを犬に使用して効かないケース

猫 インターフェロン

記事の冒頭でも解説しましたが
インターキャットは猫だけでなく犬にも使うことができます。
種特異性が低い、つまり犬とか猫といった種に関係なく使えるってわけです。

犬の場合、パルボウイルスの治療で使うことが多いですね。
パルボウイルスにかかるとトマトジュースみたいな真っ赤で液状の下痢便を出すのが特徴です。

また何度も何度も嘔吐し、食欲がなくなり
どんどんぐったりして亡くなることが多いのが犬のパルボウイルス感染症。

そんな恐ろしい感染症の治療にインターキャットを使うことがあります。

犬のパルボウイルス感染症でインターキャットを使う場合、
発症初期であればあるほど、回復しやすいです。

でも、末期になればなるほど、猫インターフェロン(インターキャット)が効かない可能性が高くなると言われています。

ちなみに犬のパルボウイルス感染症はワクチン接種で予防できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
犬6種ワクチンの料金の相場はいくら?

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