日々、ワンちゃんの診察をしていると、
飼い主さんから「うちの犬がお世話になりました。
実は昨日、亡くなったんです」といわれることがあります。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
犬が亡くなる前は普段とは違う行動をすることがあります。
今回の記事では犬が亡くなる前、どんな行動をしたり
どんな変化が起こるのか、獣医師の立場から9つご紹介したいと思います。
今回の内容を知っておくことであなたも
愛犬が亡くなるかもしれないという覚悟ができると思います。
覚悟ができれば、後悔しないようにできる限りの対応ができるでしょう。
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犬が亡くなる前の行動(1)食事を拒絶する
目次
ワンちゃんが亡くなる前、
食欲が落ちたり、なくなったりすることがよくあります。
食事をとらないし、水も飲まなくなったりするので
結果、オシッコの量も減ってくることが多いですね。
今まで食いしん坊だったワンちゃんが
急に食べなくなってきたら、
もしかしたら亡くなる直前(数日前)なのかもしれません。
犬が亡くなる前の行動(2)散歩を拒絶する
普段は散歩が大好きなワンちゃんだったのに、
突然、散歩を拒否するようになるのは
亡くなる前の兆候の一つです。
突然死以外で亡くなる前というのは足腰も弱っているでしょうし、
全身の機能も落ちてきているので、
散歩に行く気力が湧かないのでしょう。
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犬が亡くなる前の行動(3)睡眠時間が長くなる
亡くなる前というのは全身の機能が落ちています。
そのため、意識が遠のき、飼い主さんからしてみると
寝ているように見える時間が長くなるでしょう。
犬が亡くなる前の行動(4)反応が鈍くなる
ここまでも説明してきましたが、
犬が亡くなる前というのは全身の機能が落ちています。
もちろん神経機能や意識レベルも落ちているわけです。
そのため、飼い主さんからの呼びかけに反応しなくなったり、
大きな音に反応しなくなったりと
とにかく反応が鈍くなってきます。
あと目に力も入らなくなってきますね。
犬が亡くなる前の行動(5)筋肉が弛緩する
くどいようですが、亡くなる前というのは全身の機能が落ちます。
筋肉にも力が入らなくなってきます。
だからたとえばお尻の筋肉も緩むので
肛門がパカッと開いたような感じになったりします。
なので、ウンチを垂れ流す場合もあるでしょう。
犬が亡くなる前の行動(6)体温が低くなる
犬が亡くなる前、多くは体温も下がってきます。
これもやはり全身の機能が落ちる結果でしょう。
体温というのは免疫力にも関係しています。
私たちはウイルスに感染して風邪をひいたら
熱が上がりますね。
これは白血球というウイルスやばい菌をやっつける細胞が
活発に動くために、体が勝手に反応して熱を上げているんです。
逆に熱が上がらないと白血球が活発に動かないので
ウイルスやばい菌に体はやられてしまい
生命の危険にさらされてしまいます。
これくらい体温が上がるというのは生きるのに大事な変化なのです。
逆に亡くなる前というのは免疫力も落ちているわけですから、
熱も下がってしまうわけです。
犬の平熱は38℃台なので、
亡くなる前は37℃台にまで下がることが多いです。
犬が亡くなる前の行動(7)呼吸が不規則になる
亡くなる=呼吸が止まる
わけですから、犬が亡くなる前は呼吸の動きが不規則になります。
ものすごく浅い呼吸になったり、
ゆっくりとした呼吸になったり様々な変化がありますが、
とにかく健康なときの呼吸とは明らかに違います。
犬が亡くなる前の行動(8)手足をバタバタさせる
犬が亡くなる前、脳や神経の状態も正常ではありません。
なので、痙攣したり、手足をバタバタさせたりと
明らかに異常な動きを見せることが多いです。
犬が亡くなる前の行動(9)下痢
犬が亡くなる前というのは消化機能も悪くなります。
また、先ほどもいいましたが、肛門も緩みます。
そのため、下痢便を垂れ流すようなこともあります。
犬が亡くなる前の行動まとめ
ここまで解説してきたように
犬が亡くなる前というのは、
健康なときにはなかったような行動や変化が起こります。
普段からずっと一緒に生活してきた飼い主さんなら
亡くなる前の愛犬の行動や変化に対して敏感に気づくはずです。
飼い主さんとしては後悔しないためにも
「もうダメかもしれない」という前兆に気づいてあげたいでしょう。
その方が、飼い主さんとしても覚悟ができるので
実際に愛犬が亡くなっても、できるだけ落ち着いて
愛犬を送ってあげられると思います。
人間も犬も必ずいつかは亡くなります。
いつ亡くなるかわからないという不安や恐怖を抱くよりも
少しでも愛犬と楽しく過ごす時間を大切にしていきましょう。