3歳の猫ちゃんが当院に診察にやってきました。
別の動物病院で副腎皮質機能亢進症だと診断されたそうです。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
その猫ちゃん、どんどん食欲が増えてきて
体重も増えてきているそうです。
当院に転院してきた理由は
もともと通っていた動物病院では
副腎皮質機能亢進症について
あまり詳しく教えてくれなかったからだそうです。
ちなみに
副腎皮質機能亢進症とは副腎皮質ホルモンの量が
過剰に分泌される病気のことです。
この記事では猫ちゃんの副腎皮質機能亢進症について
わかりやすく解説していきたいと思います。
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猫が副腎皮質機能亢進症を起こす3つの原因
副腎皮質機能亢進症は犬に多い病気です。
猫が副腎皮質機能亢進症を起こすことはまれです。
とはいえ、猫ちゃんにも副腎皮質機能亢進症を起こすことはありまして、
原因は3つ考えられます。
猫が副腎皮質苦悩亢進症を起こす3つの原因は
1.下垂体の腫瘍
2.副腎の腫瘍
3.医原性
です。
原因1.下垂体の腫瘍
下垂体は脳にあり
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌します。
下垂体が腫瘍になると、活動が活発になるんです。
結果、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が
異常に多く分泌されるようになります。
たとえば、下垂体がプラスティックを作る工場だったとしましょう。
下垂体に腫瘍ができると工場が巨大化したのと同じ状態です。
工場が巨大化したら、できるプラスティックの量は増えるはずですね。
これと同じで下垂体に腫瘍ができたら
副腎皮質刺激ホルモンの量が増えます。
ところで副腎皮質刺激ホルモンは
副腎皮質ホルモンの分泌を促す作用があります。
なので、下垂体に腫瘍ができ、
副腎皮質刺激ホルモンの量が増えると
結果的に副腎皮質ホルモンの量が異常に増えることになるわけです。
ちなみに下垂体腫瘍が原因で起こる副腎皮質機能亢進症のことを
下垂体性クッシング症候群ということもあります。
原因2.副腎の腫瘍
副腎は腎臓の隣にあり
副腎皮質ホルモンを分泌します。
で、副腎に腫瘍ができると、
先ほど解説したように工場が巨大化したのと
同じ状態になるため
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の量が増えるわけです。
副腎皮質ホルモンの量が増える病気が
副腎皮質機能亢進症と定義しているので、
副腎の腫瘍が原因で副腎皮質機能亢進症になることがあります。
原因3.医原性
医原性とははっきりいうと
獣医さんがステロイドのお薬(プレドニゾロンとか)を過剰に使用しすぎたことが原因で
起こる副腎皮質機能亢進症のことをいいます。
別名、医原性クッシング症候群といいます。
プレドニゾロンなどのステロイドのお薬は
副腎皮質ホルモンと基本的に同じ成分です。
副腎皮質機能亢進症とは副腎皮質ホルモンの量が増える病気。
やはりプレドニゾロンなどの副腎皮質ホルモンのお薬の使い過ぎで
副腎皮質機能亢進症を起こすことがあります。
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猫の副腎皮質機能亢進症|症状
繰り返しになりますが
「副腎機能亢進症」というのは一般的には
体が異常に大量のステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)を
作ってしまう病気のことです。
先ほど医原性クッシング症候群のところで解説しましたように
副腎皮質ホルモンは動物病院で処方するプレドニゾロンなどのステロイドと
基本的に同じ物質です。
基本的にと書いたのは完全に同じではないからです。
そもそもお薬は人工的に作るものであり
猫ちゃんの体内でできたものではありませんから。
ともあれ、基本的にはステロイドのお薬と同じなので
もし猫ちゃんが副腎皮質機能亢進症になると
ステロイドのお薬の副作用と似たような症状が出ます。
猫の副腎皮質苦悩亢進症の症状として
・異常に食欲がわいて食べまくる
・いっぱいお水を飲むようになる
・いっぱいオシッコをするようになる
・肝臓に負担がかかり肝臓病になる
・糖尿病になる
・ステロイドの副作用は免役の低下なので感染症になりやすくなる
などがあります。
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猫の副腎皮質機能亢進症|診断方法
副腎皮質機能亢進症かどうかはまず
血液検査で診断していきます。
コルチゾールという項目を調べます。
そして具体的には
「ACTH刺激試験」や「デキサメサゾン抑制試験」
といった検査を行います。
「ACTH刺激試験」も「デキサメサゾン抑制試験」も
血液中の「コルチゾール」値を測定する検査です。
前者の検査はACTHという物質の投与によって、
投与前後のコルチゾール値がどのように変化するか、
後者の検査は同様にデキサメサゾンという物質の投与によって
どのような変化を見せるかを確認するかによって
副腎の機能を調べる検査です。
これらの検査をいつ行うのかというのは
かかりつけの先生と飼い主さんとの相談によります。
ただ副腎皮質機能亢進症を疑うようなら
できるだけ早く検査を受けることをおすすめします。
副腎機能亢進症の背景に隠れているのは
先ほど解説したように
下垂体腫瘍や副腎腫瘍といった腫瘍であるケースが多いからです。
診断ができれば
より積極的な治療を行っていくことが可能です。
ただし一般の動物病院でこのコルチゾールの測定は
できません。
かかりつけの動物病院で採血を行い、
その血液を外注というかたちで
専門の検査センターに送って調べてもらうことになります。
なので結果が出るまでに少し時間がかかります。
この検査の結果、
間違いなく副腎機能亢進症である・・・という
確定診断が得られれば、
外科的に悪い病巣を摘出するか、
もしくは内服でステロイドホルモンの産生・分泌を抑える薬を
投与してコントロールしていきます。
こちらは犬用のお薬ですが、
こういったお薬で副腎皮質機能亢進症の治療をします。
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猫の副腎皮質機能亢進症|治療方法
先ほど解説した検査によって
原因が特定出来たら
お薬で治療するか手術で治療するか
飼い主さんと主治医が話あって決めることになります。
猫が副腎皮質苦悩亢進症を起こす3つの原因は
1.下垂体の腫瘍
2.副腎の腫瘍
3.医原性
でしたね。
これら3つの原因ごとに治療方法が変わってきます。
脳下垂体の腫瘍が原因ということなら
手術はかなり難しいです。
脳の手術は失敗すると
後遺症が残ることになるからです。
体が動かなくなったり
といろんな後遺症が残る可能性があります。
なので、下垂体の腫瘍が原因なら
飲み薬で治療することが多いです。
副腎腫瘍が原因なら
手術が可能ならば手術を行うことが多いです。
手術ができないようならやはり
飲み薬で治療を行うことになります。
3つ目の原因の医原性の場合には
ステロイドが原因で起きているので
ステロイドのお薬を中止して
様子を見ることになります。
ですが、急にステロイドの飲み薬を中止すると
危険なこともあります。
なので通常は少しずつステロイドのお薬の量を
少なくしていくようにします。
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