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「うちの子猫がくしゃみを連発してるんですけど・・・」
とどう対応して良いかわからず、動物病院に電話してくる飼い主さんは多いです。

当院も毎日のように電話がかかってきます。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

子猫がくしゃみをクシュンクシュン、連発すると
心配になって洗濯物を干したり、皿を洗う精神的な余裕がなくなるでしょう。
仕事に行っているなら心配になって
スマホのアプリを使って自宅にいる子猫の様子を
常に監視したくなるかもしれません。

家族が自宅に帰ってきたときに
子猫がくしゃみを連発していたら
「部屋を寒くしてたんじゃないの？」
とあなたのことを軽蔑するようになるかもしれません。

逆に子猫がくしゃみを連発する原因がわかって適切な対処をすれば
家族が「よかった、君のおかげだよ」と尊敬してくれます。

この記事では子猫がくしゃみを連発する原因について解説します。

子猫がくしゃみを連発する2つの原因

子猫がくしゃみをする原因を大きく2つに分けるとすると
・病気ではない正常なくしゃみ
・病気によるくしゃみ

となります。

正常なくしゃみは、家のホコリが子猫の鼻に入ることで起こります。
鼻に入ったホコリを外に出そうと、クシュンクシュンと反射的にくしゃみをしているんです。

もしホコリなどの物質が子猫の鼻に入ってくしゃみを連発しているだけなら
1日や2日で改善するはずです。

もし3日以上たってもくしゃみが改善しないなら
すぐに動物病院に行きましょう。

あるいは3日たってなくても子猫に食欲がないなら
くしゃみをし始めたその日に、動物病院に行くようにお願いします。
子猫の場合、食欲がないと低血糖を起こし
脳に栄養が行かなくなり、死んでしまうことがありますから。

子猫がくしゃみを連発する原因でも悪い場合

などがあります。

鼻炎

花粉やウイルス、ばい菌などが子猫の鼻に入ることで鼻炎を起こすことがあります。
鼻炎を起こすとくしゃみ以外にも鼻水がダラダラと流れ出てきます。
また、鼻づまりになることもあります。

子猫ちゃんは美味しい匂いを嗅いで
食欲が増し、バクバク食べるんです。
鼻づまりになると、食欲不振になることもあります。

鼻炎は自然に治ることもあります。
でも食欲がないようなら、動物病院で診察を受けた方がよいでしょう。

猫クラミジア感染症

猫クラミジアという病原体が原因で
子猫ちゃんがくしゃみを連発することがあります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
⇒猫クラミジアという細菌の特徴は？
⇒猫クラミジアの症状は？

クリプトコッカス症

クリプトコッカスといううつる病気によっても
子猫はくしゃみを連発することがあります。

もしクリプトコッカスで子猫がくしゃみを連発しているようなら
膿のような黄緑色をしたドロドロの鼻水が出てくることが多いです。

クリプトコッカスによるくしゃみの場合、
放っておくと、脳や神経に感染が広がってしまうことがあります。

なので、できるだけ早い治療が重要です。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎は猫ちゃんの風邪です。
原因はウイルス。

ワクチンで防げる病気です。
動物病院で必ずワクチン接種を受けましょう。

ただ、すでに猫ウイルス性鼻気管炎にかかっているようなら
インターフェロンという注射で治療することがあります。

詳しくは以下をご覧ください。
⇒猫風邪にインターフェロンが有効な理由とは？

猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルス感染症も猫ちゃんの風邪の一種です。
感染して発症するとくしゃみを連発することがあります。
こちらもワクチンで予防できます。

続いて猫ちゃんが風邪をひいた場合に
どんな市販薬が試してみたらよいのか、解説します。
⇒猫の風邪におすすめの市販薬は？