ワンちゃんの診察中に飼い主さんから
「愛犬に飲ませる水の温度って何℃くらいが最適ですか?」
ってよく聞かれます。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
今回の記事では愛犬に飲ませる最適な水の温度について解説します。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
愛犬に与える水の最適な温度
結論からしますと、常温のお水をワンちゃんに与えてください。
常温とは日本薬局方によると水温が15から25℃を指します。
なので、ワンちゃんに最適なお水の温度は20℃前後となります。
ただ、常温って言われても、
たとえば外で愛犬に水を飲ませる場合、
時期によって水温が変わってきますね。
ペットボトルなどに水を入れておいてお散歩中に愛犬に飲ませるにしても
公園の蛇口から出てくるお水を飲ませるにしても
真夏と真冬では水温が違ってきます。
当然、真夏の水温の方が高く真冬の水温は低くなりますよね。
この場合には、できる限り、
水の温度が20℃前後になるように意識してくださいね。
でないと冷たすぎる水を愛犬に飲ませると
体が冷えすぎてしまい、お腹を壊すかもしれません。
ウンチがゆるくなってしまい、体の栄養が外に出てしまい
衰弱する可能性だってあるでしょう。
たとえば生後3ヶ月くらいの子犬に冷たすぎる水を飲ませてしまい
下痢になってしまった結果、食欲もなくなり、
最悪低血糖を起こしてしまい、命を落とす危険性だってあります。
この辺についてはこちらの獣医師が解説した動画がわかりやすいです。
あと老犬だって冷たい水を飲んでしまうと
ただでさえ、新陳代謝が落ちているのに
下痢により消化の具合が悪くなり、衰弱してしまう可能性があります。
今度は真夏ですが、
ワンちゃんは汗を基本的にかけない(足裏のパッドくらいからしか汗をかけません)ため、
体内の熱を外に出しづらく人間より熱中症になりやすいです。
なのにさらに熱い水を愛犬に飲ませてしまうと
体内の温度がさらに上がり、熱中症のリスクが高まってしまいます。
ですから、できる限りいつの時期でも20℃前後の水温になるように
お水の温度を調節するようにお願いします。
ただ、例外的に老犬の場合だと20℃以下のお水より25℃くらいの水温が高めのお水の方が
ちょうどよい気がします。
1日に愛犬に与える水の量
愛犬に飲ませる水の温度についてわかっていただけたと思います。
では次にどれくらいの量の水を1日に与えたら良いのか?という問題が出てきますね。
愛犬に与える1日の水分量は
まず電卓を用意してください。
ルート(√)がついている電卓でお願いします。
こちらのようなタイプの電卓です。
⇒カシオ(CASIO) 関数電卓 CLASSWIZ 10桁 fx-JP900 高精細/日本語対応/表計算機能/パイ/階乗/ルート
ではルート付きの電卓を用意していただきましたら、
次に愛犬の体重を調べてください。
たとえば、愛犬の体重が5㎏としましょう。
この場合、まず電卓に体重を3回かけ算してください。
5×5×5=125
となります。
次に出てきた数字に√を2回押してください。
ここでは125に対して√を2回押すと、
3.34・・・
という数字が出てきます。
この数字に70をかけてください。
ここあでは3.34×70=233.8
となりました。
なので、体重が5㎏のワンちゃんだと1日に与える水の量は233.8
約230mLとなります。
ただ、この水分量は目安です。
体重5㎏のワンちゃんが絶対に毎日230mL飲まないといけないわけではありません。
たとえば嘔吐がひどいワンちゃんに1日230mLの水を飲ませるのはきついでしょう。
逆に真夏のお散歩で「ハーハ―」しているワンちゃんだと
230mL以上の水を飲むかもしれません。
あと、お水は食事みたいに1日2回とか3回とかじゃなくて
こまめに与えるようにしてください。
ただ、ほこりが入るような状況はNGです。
そのためにも上記画像のように飲水器みたいなのが
サークルにかけてあった方がよいでしょう。
であれば、ほこりも水の中に入りませんからね。
あと水質ですが、硬水は避けてください。
カルシウムなどが豊富な硬水だと、
ワンちゃんがオシッコの病気(膀胱結石ができやすくなる)になる可能性が高くなるからです。
なので、軟水の水を選ぶか水道水をおすすめします。
市販のお水ならこちらがおすすめです。
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