猫がお茶を飲むのは問題ない?獣医師が解説

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猫 お茶を飲む

猫人間が飲むお茶を飲ませても大丈夫か?
飼い主さんから相談を受けたことがあります。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

お茶は健康に良さそうなイメージがあるかもしれませんね。
実際のところどうなのか?
獣医師の立場から解説したいと思います。

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猫がお茶を飲んでも大丈夫?

猫 お茶を飲む

人間はお茶を飲むと健康に良いと
言いますよね。

猫ちゃんがお茶を飲むのはどうでしょう?
私が調べた限りでは徹底的に調べた研究や
そのデータはありませんでした。

ただし、猫ちゃんがお茶を飲むのって
どうなのか?いろいろなことが言われています。

そもそも猫ちゃんは肉食動物です。
お茶は植物でできています。

だから本来食べるはずのない
植物性のお茶はいけないのではないか?
とか、ほかにも
オシッコに欠席ができるのでよろしくないと
言われているんですね。

実際問題、
猫ちゃんのオシッコの病気に
シュウ酸カルシウム結晶ができる
場合があるんですけど、
この原料のシュウ酸、
実はお茶の中に大量に含まれているのです。

シュウ酸は人でも動物でも、
シュウ酸結石の原因となります。

お茶にはいろんな種類があり
含まれている成分も違うのですが、
緑茶には約1%のシュウ酸が含まれていると
言われています。

シュウ酸カルシウム結晶は犬にも猫にも
できやすい結晶の一つです。

放っておくと膀胱結石ができ、
手術になることもあります。

過去にオシッコの病気になったことのある
猫ちゃんはお茶を飲ませないほうが
無難かもしれませんね。

過去にオシッコの病気になったことのない猫ちゃんでも
お茶を積極的に飲ませることは
お勧めできませんね。

飲みかけのお茶は、
猫ちゃんの届かないところに
置いてくださいね。

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猫がお茶を飲んではいけない別の理由

猫 お茶を飲む

お茶にはシュウ酸カルシウムだけでなくカフェインも
含まれています。

カフェインを猫が大量に摂取すると
脈が速くなったり、
呼吸が荒くなったり、
異様に興奮状態になったり
けいれんを起こしたりすることがあります。

そんな症状が猫ちゃんに見られたら
お茶によるカフェイン中毒の可能性があります。

カフェインの致死量としては
体重1㎏あたり犬で100から200mg
猫で80から150㎎と言われていますので
ご注意ください。

ちなみに緑茶100mL中にカフェインが20㎎含まれています。
なので体重が3㎏の猫ちゃんだと
カフェインの致死量は240㎎から450㎎となります。

緑茶100mLにカフェインが20㎎含まれているわけですから
体重3㎏の猫ちゃんだと緑茶1200mLから2450mL程度飲んだら
死んでしまう可能性があるわけですね。

まぁさすがにそんなに猫ちゃんが一気に
緑茶を飲めないでしょうから、
お茶を飲んでも死ぬ可能性が低いでしょうね。

でもシュウ酸カルシウムのこともありますから
猫ちゃんにお茶は飲ませないほうがよいと思います。

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お茶には猫の健康にとってよい成分が含まれているのも事実

猫 お茶を飲む

ここまで猫ちゃんにお茶は飲まさないほうがよい理由について
解説してきました。

ただどんなものでもそうでしょうが
悪いところもあればよいところもあります。

お茶のよいところとしては
カテキンという成分が考えられますね。

カテキンは抗酸化物質と呼ばれていて
体が酸化(老化の原因)するのを
抑えてくれると言われています。

日本カテキン学会によると
(以下日本カテキン学会公式ホームページより引用
引用元URL:http://www.catechin-society.com/iroha.html)

カテキンは、主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる色素や苦渋味の成分で、ゴマのセサミン、タマネギのケルセチン、ウコンのクルクミン、ブルーベリーのアントシアニンなども同じ仲間です。抗酸化作用を持っている赤ワインやココアなどと同様、その機能性や健康効果が期待されています。

以上引用終了

それから公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトによると
(以下:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/catechin.htmlより引用)

抗酸化作用
活性酸素は毒性があり、体内の細胞を酸化させ、
老化や病気の原因になります。
抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きで、
老化や病気の予防に役立ちます。
カテキンには毒性のあるスーパーオキシドや
一重項酸素と言われる活性酸素を無毒化します。

以上引用終了

といった感じでお茶に含まれるカテキンは
抗酸化作用があり、老化や病気の予防に役立つわけですね。

でもだからといって
猫ちゃんにとってカフェインやシュウ酸は
有害である可能性が高いです。

なので個人的に猫ちゃんにお茶は
おすすめできません。

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猫に麦茶は大丈夫?

猫 お茶を飲む

ここまで猫ちゃんにお茶の中でも
特に緑茶は避けた方がよいと解説してきました。

では猫ちゃんに麦茶を飲ませるのはどうでしょう?
というのは麦茶にはカフェインが含まれていませんから。

ですが麦茶も猫ちゃんに飲ませないほうが良いと思います。
なぜなら麦茶の主成分は大麦ですが
猫ちゃんが大麦を摂取するとアレルギーを
起こすことがあるからです。

なので、猫ちゃんに
お茶を飲ませるのは
メリットよりもデメリットの方が大きいです。

結局猫ちゃんに飲ませるなら
現状、水道水の方が安全
だといえるでしょう。

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