人間用のシャンプーを犬に使ったらいけない理由を獣医師がわかりやすく解説

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犬に人間用のシャンプー

ワンちゃんにシャンプーするとき、
犬用のシャンプーを使っていますか?
人間用のシャンプーでワンちゃんを洗っている方もいるようです。
診察のときに飼い主さんからよく聞くので。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

今回の動画では
犬に人間用のシャンプーを使う危険性について解説します。

人間用のシャンプーを犬に使ったらいけない理由

人間と犬の皮膚の共通点

人間と犬の皮膚の共通点

まず人間と犬の皮膚の共通点から解説しますね。

人間も犬も皮膚はばい菌やシャンプーの刺激などから
守るという役割があります。

それから犬も人間も皮膚は外側から
・表皮
・真皮
・皮下組織
という3つの層でできている点は同じです。

犬と人間ではアポクリン腺とエクリン腺で違いがある

アポクリン汗腺

人にも犬にもべたつきのある汗が出るアポクリン腺と
サラサラの汗が出るエクリン腺が存在するという点は同じです。

ですがエクリン腺は人間の体中に存在するのに対し
犬は肉球くらいしか存在しないという違いがあります。

またアポクリン腺は人間の脇などに存在しますが
犬の場合、全身に存在します。
犬と人間では汗の種類が違うってことです。
人間はサラサラの汗を全身でかきますが
犬はべたつきのある汗が出るってことです。

なので犬も定期的にシャンプーが必要だといえますが
人間とは違う種類の汗をかくため
人間用でなく犬用のシャンプーを使うべきです。
人間用のシャンプーは人間がかくサラサラの汗を落とすために作られていますから。

人間と犬の皮膚の違い

ターンオーバー

犬と人間では皮膚は厚さが違います。
犬の表皮は人間と比べて薄いです。
具体的には犬の表皮は人間の表皮の1/5~1/6くらいの厚さしかありません。

ちなみに犬の皮膚の厚さは人間の赤ちゃんの皮膚の半分くらいの厚さです。
どうして犬の皮膚って人間の皮膚と比べて薄いのでしょう?
犬は毛で覆われているからという説があります。

とはいえ犬の表皮は人間と比べて薄いわけです。
皮膚はバリアーの役目があると先ほど解説しましたね。
このことから犬の皮膚は人間の皮膚と比べてシャンプーの刺激に弱いといえます。
だから刺激に強い人間が使うシャンプーを犬が使うのは危険です。
犬の皮膚に負担がかかるからです。

犬と人間ではpHが違う

人間の皮膚のphは5.0前後の弱酸性です。
だから人間用のシャンプーは弱酸性にあわせて作られています。
これに対して犬の皮膚のpH値は7.5前後の弱アルカリ性です。

人間と犬の皮膚のpH値が違うってことです。
なので人間のシャンプーを犬に使用すると犬の皮膚に負担がかかるといえるでしょう。
だから以下のような犬用のシャンプーを使うことをおすすめします。
クロルヘキシジンシャンプー(ClorexydermShampoo)4%

人間のシャンプーは犬にとって刺激が強すぎる

まとめになりますが、犬に人間用のシャンプーを使うのはやめましょう。
犬の皮膚にとって人間のシャンプーは刺激が強すぎる可能性があるからです。
もし犬に人間用のシャンプーを使うと皮膚病になったり毛が傷む可能性があります。
だから以下のような犬用のシャンプーを使うようにしましょう。
クロルヘキシジンシャンプー(ClorexydermShampoo)4%

以上で解説を終わります。

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