「ワンちゃんや猫ちゃんが腎臓病だと診断されたときに
どうしてエナカルドを使うことがあるの?」
って気になっていませんか?
そもそもエナカルドは心臓病のお薬ですからね。
たとえばワンちゃんの僧帽弁閉鎖不全症なら
だいたい最初にエナカルドを私は処方します。
私は動物病院を経営している獣医師です。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
⇒僧帽弁閉鎖不全症の原因
「腎不全の治療に心臓病のお薬?」
と不安になる方も多い印象です。
当院でも、他院で腎不全だと診断され
エナカルドを処方され不安になって
転院してくる飼い主さんが多くいますから。
この記事では腎臓病(腎不全)で心臓病のお薬、エナカルドを
使う意味について解説したいと思います。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
腎臓の病気にエナカルドを使うのはなぜ?
エナカルドは心臓病のお薬なのですが、
具体的には血圧を下げる作用があります。
「血圧を下げることと、腎臓病とどういう関係があるの?」
って疑問に感じてしまいますよね。
エナカルドって実は
腎臓病の進行を遅らせることがわかっているんです。
つまり、エナカルドには腎臓病を治す作用はありません。
でも、エナカルドは腎臓病の進行を遅らせることができるわけです。
「少しでも長く
ワンちゃんや猫ちゃんが元気に生きられるように」
という願いを込めてエナカルドを処方する
獣医さんが多いのではないでしょうか。
少なくとも私はそういう気持ちで
エナカルドを処方していますよ。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
とにかくエナカルドには腎臓病を治す作用はありません。
腎臓病の進行を遅らせる程度のお薬なんです。
だからエナカルドを愛犬や愛猫に飲ませても
血液検査でBUNやクレアチニンの値が改善する可能性は低いでしょう。
もし飼っているワンちゃんや猫ちゃんが腎臓病で
エナカルドを処方されて不安なようでしたら
かかりつけの先生に相談することをおすすめします。
あと、腎不全は基本的に治りません。
エナカルドをずっと飲み続けることになります。
高額な治療費がかかります。
こちらはエナカルドと同じ成分が入ったお薬です。
かなりお安いので、一度ご覧ください。
⇒エナラプリル(Enapril)2.5mg