「愛犬がお腹をボリボリ掻いていて、つらそう」
そんな場合には愛犬の
お腹のあたりをチェックしてみてください。
もし、お腹に赤いブツブツができていたり
黒いブツブツができているようなら
膿皮症の可能性があります。
犬の膿皮症は人間のニキビみたいなものです。
この記事では犬が膿皮症を起こす原因について
解説していきたいと思います。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬が膿皮症になる原因は2つある
上記は当ブログ管理人が診察した膿皮症の犬の画像です。
黒いブツブツがたくさんありますね。
これは膿皮症が改善してきた跡です。
最初は赤いブツブツがたくさんできていました。
ですが治療のかいがあって、
膿皮症が改善してきて黒いブツブツに変わってきたんです。
たいてい、1ヶ月くらい膿皮症が再発しなければ
少しずつ黒いブツブツも消えてきます。
ですが、黒いブツブツが残ってしまうこともあります。
これは人間の顔にできたニキビの跡と同じような
感じだと思います。
で、膿皮症の原因ですが原因は細菌(ばい菌)です。
といっても、膿皮症には皮膚の表面にできる
表在性膿皮症と皮膚でも中の方にできる
深在性膿皮症の2種類があります。
そして原因となるばい菌も多少違います。
犬が膿皮症になる原因1.表在性膿皮症
皮膚の表面にできる表在性膿皮症の原因は
Staphylococcus pseudintermedius
(スタフィロコッカス・シュードインターメディウス)
というばい菌であることが多いです。
このばい菌は酸素が大好きな菌なので
どうしても皮膚の表面で活発になります。
皮膚の内部と皮膚の表面(外側)だったら
酸素は皮膚の表面の方にたくさん存在していますからね。
だから表在性膿皮症の原因になるわけですね。
スタフィロコッカス・シュードインターメディウスは
犬に悪さをする菌ですが、
人間だとスタフィロコッカスオーレウスという黄色ブドウ球菌が有名です。
スタフィロコッカス・シュードインターメディウスと
スタフィロコッカスオーレウスはかなり仲間ですが
犬と人間では感染する菌が多少違ってくるわけですね。
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犬が膿皮症になる原因2.深在性膿皮症
それから皮膚でも奥の方で発生する深在性膿皮症の原因菌は
スタフィロコッカス・シュードインターメディウスと
プロテウス菌、シュードモナス菌、大腸菌などです。
犬が膿皮症を起こす原因|なぜ細菌が増えるの?
普通は、ばい菌が皮膚にくっついても免疫力があるので
膿皮症になりません。
ではどうして犬の皮膚にばい菌が増えてしまうのでしょう?
免疫力が落ちていたりホルモン系の病気になっているからです。
たとえば近くで工事をしていて愛犬がストレスを感じ
寝不足だと、免疫力が落ちます。
その結果、膿皮症になりやすくなります。
他にも私が診察した症例では、
犬舎などの消毒に使うような
塩素という消毒剤を怪我の消毒に使っていたケースでありました。
塩素は怪我に塗ると相当しみます。
怪我をしてなくても人間なら手が荒れてしまいます。
それくらい犬舎の消毒には有効な塩素でも
犬の皮膚に塗るのは危険なわけです。
塩素の影響で犬の皮膚が荒れてしまい
ばい菌が繁殖しやすくなり
その結果、膿皮症を発症してしまうケースがあります。
あと、ホルモン系の病気だと
クッシング症候群という病気になると
免疫力が落ちて膿皮症になりやすいなという印象があります。
以上で解説を終わります。