ワンちゃんや猫ちゃんの診察をしていると
飼い主さんから「犬や猫に花粉症ってあるんですか?」
って質問されることがあります。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
結論からすると、犬猫にも花粉症があります。
一般的に外飼いのワンちゃん猫ちゃんの方が室内飼いより花粉症になりやすいです。
当然ですね。
花粉症の原因になる花粉は外を飛んでいるわけですからね。
この記事では犬猫の花粉症対策について解説しますが、
先にワンちゃん猫ちゃんが花粉症を起こす原因物質は何か?
説明したいと思います。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬猫の花粉症の原因物質
犬猫の花粉症の原因
・杉
・ヒノキ
・ブタクサ
・イネ科の植物
などがあります。
ちなみにブタクサはこちらです。
上記のような植物は犬や猫の花粉症の原因になります。
犬猫の花粉症の原因を調べる方法
ある季節になると症状出るけど、
その季節を過ぎると症状がなくなるのが花粉症の特徴です。
たとえば春になったらワンちゃんや猫ちゃんがやたらと皮膚をかゆがるけど
春が過ぎて夏になったらとたんに症状が治まるようなら
スギ花粉の可能性が高いです。
こういうのを季節性といったりします。
犬猫の花粉症と季節性の関係として
春・・・スギ花粉
夏・・・イネ科の植物
秋・・・ブタクサ
です。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
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犬猫の花粉症の症状
まず重要なこととして犬と猫では
特徴的な症状が違うってことです。
犬の場合、花粉症になると目をすごくかき、
いっぱい涙が出るのが特徴的です。
結果、目の周りが真っ赤になります。
他にも犬の場合、くしゃみ、鼻水も出ます。
逆に猫ちゃんが花粉症を起こしても上記症状がほとんど出ません。
つまり、猫ちゃんが花粉症になっても目をかきませんし
目が真っ赤になることは普通ないし、くしゃみも鼻水も出ないことがほとんどです。
次に皮膚の症状ですが、
皮膚は犬にも猫にも症状が出ます。
皮膚のかゆみは犬の場合
・耳
・目の周り
・口の周り
・わきの下
などにかゆみがでます。
次に猫ちゃんの症状ですが、
先ほども言ったように猫ちゃんが花粉症になっても
くしゃみや涙などが出ないのがある意味特徴的です。
でも皮膚をすごくかゆがります。
つまり猫ちゃんの場合、花粉症の症状としては
皮膚のかゆみだけが起こるケースがほとんどです。
花粉症を起こしやすい犬種
花粉症を起こしやすい犬種は
・柴犬
・ウェスティ
・ブルドッグ
・パグ
・フレンチブルドッグ
・シーズー
などです。
ただ、上記は花粉症を起こしやすいだけで、
どの犬種でも花粉症になる可能性はあります。
犬猫の花粉症対策
犬猫の花粉症対策として重要なことは
花粉に触れないように意識するってことです。
たとえばワンちゃんなら
散歩時、花粉が落ちやすいように服を着せることも重要でしょう。
最近ではこんな花粉症対策用の服も販売されています。
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それから散歩後、
目の洗浄液などで目を洗ったり耳を拭いたり
顔を拭くなどして花粉を落とすことも大切です。
それから散歩に行く時間帯としては
早朝の散歩は控えましょう。
花粉って日の出くらいの時間が一番飛んでいるんです。
早朝に散歩に行くということは
花粉を吸収しに行くようなものです。
ですから、なるべく早朝の散歩はやめましょう。
あと
散歩に行く前に意識することとして
・暑い
・空気が乾燥している
・風が強い
・雨の次の日が晴れている場合
などがあります。
以上は花粉を浴びやすい原因になります。
上記のような条件が重なっているような場合
お散歩する時間を短めにしてください。
他にもイネ科とかブタクサが原因で
花粉症を起こしている場合には
草むらに入るはなるべく避けてください。
あと定期的にシャンプーで花粉を落とすことも重要でしょう。
飼い主さんの服についた花粉も落としましょう。
こういった花粉症を落とすブラシも販売されています。
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それから猫ちゃんの場合は
散歩に行かないはず。
飼い主さんの服についた花粉が原因で花粉症になることがほとんどでしょう。
帰宅時に着ているジャンパーなどを玄関で脱いでから猫ちゃんに接するようにしましょう。
もちろんこういったブラシで花粉を落とすことも忘れずに。
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それから犬猫共通の花粉症対策としては
・空気清浄機つける
・掃除はこまめに
ということも大切です。
犬猫の花粉症治療
次に犬猫の花粉症治療としては基本として
ステロイド剤や抗ヒスタミン薬
でコントロールすることになります。
動物病院ではこちらのステロイドで花粉症の治療をすることが多いですね。
⇒パナフコルテロン1mg(プレドニゾロン)
(こちらのリンクからなら安く手に入れることができます)
あと、特にワンちゃんで目をすごくかくなら目薬を使ってかゆみを抑えます。
目薬の差し方はこちらの動画が参考になります。
⇒YOUTUBEで見たい方はこちら
こちらの目薬がおすすめです。
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花粉症は特定の季節に起こるものです。
スギ花粉なら春を過ぎれば症状が改善されるはずです。
ですから、一生お薬を続ける必要はありません。
花粉症の症状が強い時期はしっかりお薬を使い、
症状が改善してきたらお薬の量を少しずつ減らし
花粉症の季節がすぎたらお薬をやめるのがセオリーです。
犬猫の花粉症の見分け方
花粉症の見分け方
・症状(犬の症状と猫の症状が違いましたね)
・季節性があるかどうか(春ならスギ花粉)
です。
ちなみに診察していると「アレルギー検査できますか?」
みたいに言われることがあります。
確かにアレルギー検査で花粉症の原因がわかる場合もあります。
ですが、アレルギー検査はかなり高額です。
2万円くらいかかるでしょう。
なのでお金に余裕があって
どうしても原因を特定したい方限定となります。
でも症状がなくてもアレルギー検査をしたら
ブタクサなど陽性になることもあります。
つまりそんなに正確な検査だとはいいがたいと『個人的には』思ってます。
なので、まずは季節性など症状からある程度判断してから
アレルギー検査をするなど原因、
可能性を絞ってからにした方がよいでしょう。
以上で解説を終わります。