この記事では愛犬から黄色い耳だれが
でる原因と対処法について解説したいと思います。
ちょうど、当院にメール相談を
いただいたもののなかに
犬の耳だれに関するものがあったので
シェアします。
(その後、この飼い主さんは当院を受診しています)
もちろん私は獣医師です。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
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愛犬から黄色い耳だれがでるのですが・・・
飼い主さんからの相談内容ここから
マルチーズミックスオス3才です。
アレルギー性皮膚炎の治療のため、
バイトリルという抗生物質とプレドニゾロンというステロイド
を服用中です。
右耳から黄色い耳だれが多くでています。
耳垂れに触れてみると粘り気が強い気がします。
耳だれなら動物病院に行かずに
綿棒で耳掃除をしていればいいですか?
綿棒で耳をほじほじすると
「クチュクチュ」と音がします。
耳の中にも黄色い耳垂れが
あるんだと思うのですが、
うまく耳垂れを取れません。
何が問題で黄色い耳垂れが出るのでしょうか?
またどう対処すればいいですか?
犬の耳だれとは?
耳だれとは耳から出てくる液体のことです。
『耳漏』ともいいます。
耳漏はじろうと読みます。
耳だれがでる原因としては
バイ菌やマラセチアというカビの仲間に
愛犬が感染したか、
あるいは耳をボリボリかきすぎて傷ができたか、
どちらかの可能性が高いです。
そして耳だれの色が黄色い場合には
たいてい、膿です。
バイ菌やマラアセチアというカビの仲間に感染し
膿ができます。
膿というのは細かいことをいうと
バイ菌と白血球という血液の仲間が戦った
残骸です。
私たち人間も膿んできたら
黄色いどろっとした液体が出てきますね。
あれが犬の耳から出てきているんですね。
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犬の黄色い耳垂れの原因と対処法
今回のご相談内容で、
黄色い耳だれが出る原因は
バイ菌やマラアセチアというカビの仲間が
愛犬に感染している可能性が高いです。
診断名としては細菌性外耳炎の可能性があります。
(詳しくはかかりつけの獣医さんに診断してもらってください)
耳垂れの対処として
綿棒は使わないほうがよいでしょう。
犬の耳の構造は人と違って
耳の中(耳道)が途中でくの字に曲がっているからです。
人間の場合、耳の穴から鼓膜まで
まっすぐなのですが、犬の場合は
くの字に曲がっているんですね。
だから綿棒を耳の中に入れても
犬の場合、奥まで入りません。
それだけでなく、
耳の途中を綿棒が傷つける可能性が高いです。
結果、かえって耳の炎症(耳だれ)が
ひどくなるかもしれません。
なので 黄色い耳だれが改善しない場合には
動物病院に連れて行ってください。
動物病院ではスロランイヤードロップスといった点耳薬を
愛犬の耳に数的垂らして治療することが多いです。
ネット通販でも購入できます。
⇒スロランイヤードロップス(Surolan Ear Drops)
上記点耳薬を動物病院で処方してもらい
毎日愛犬の耳に垂らすと
耳だれがしだいに改善してくることが多いでしょう。