犬用チラージンの副作用について現役獣医師が解説

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犬 チラージン 副作用

愛犬にお薬を飲ませて副作用で苦しませたくないですよね?
愛犬に起きている症状が治療の効果なのか、お薬の副作用なのか
知っておきたいですよね?

私は動物病院を開業している獣医師です。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

「日曜日にチラージンを飲ませたんですけど、水曜日から吐き続けてて・・・」と、副作用を心配して動物病院を受診する飼い主さんは多いです。

ところでチラージンというお薬は犬の甲状腺機能低下症の治療薬です。
犬甲状腺機能低下症の薬の種類を現役獣医師が解説

チラージンはホルモンのお薬です。
ホルモンのお薬といえば、みんなに嫌われているステロイドがあります。
なので、副作用を心配する飼い主さんが多いのです。
犬用甲状腺ホルモンの薬について詳しく解説

甲状腺機能低下症は血液検査などで診断します。
犬が甲状腺機能低下症かどうか見極める数値について

もし上記リンク先で解説している数値なら
甲状腺機能低下症と診断し、チラージンなどのお薬を
一生、愛犬に飲ませることになります。
犬のチラージン用量は?
犬用チラージンの値段は?最安値で購入できるのはコチラ

この記事では愛犬にチラージンを飲ませたら
どんな副作用が起こる可能性があるのか、解説します。

犬用チラージンの副作用は?

犬 チラージン

犬に使用するチラージンですが。
チラージンの副作用はステロイドなどのホルモン剤と比べると
圧倒的に少ないです。

犬の甲状腺機能低下症は
甲状腺ホルモンの量が不足する病気です。
チラージンは単純に甲状腺ホルモンと同じ成分。
不足している甲状腺ホルモンをチラージンで補っているだけだからです。

体にとって不要な成分を体に入れるから副作用が起こります。
たとえば抗生物質。

抗生物質はばい菌をやっつけるお薬です。
ただ、私たちの体にとって抗生物質はいらない成分です。

ばい菌が体に入った時だけ
しかたなく使うにすぎません。

そんなこともあって、こちらの引用記事が示すように
取り返しのつかない副作用も最近分かってきています。

以下NHK健康chより引用
引用元URLhttps://www.nhk.or.jp/kenko/atc_550.html

小児アレルギーと腸内細菌の意外な関係

実はいま、こうして母から子へと受け継がれ、育っていく腸内フローラのバランスが崩れてしまうことが、小児アレルギーの発症と深く関わっている可能性に、多くの研究者が注目し始めています。イギリスで4952名の乳幼児を対象に行われた研究から、2歳までに抗生物質を与えられた子どもは、7歳半の時点でぜん息の発症率が高くなることが示されました。また、ぜん息を発症する確率は、抗生物質の服用回数が多い子どもほど、高くなっていました。

細菌感染症の治療に欠かせない抗生物質ですが、多くの命がこの薬によって救われてきた一方で、服用によって腸に住む腸内細菌たちも大量に死んでしまうことがわかっています。幼い時期に抗生物質を不必要に多く服用すると、大切な腸内細菌が死んでしまい、健全な腸内フローラが育つことを妨げてしまうおそれがあります。そのことが、小児アレルギーの発症にも関わっているのではないかと、考えられ始めているのです。

以上引用終了

話を元に戻してチラージンは単純に不足している甲状腺ホルモンを補うだけです。
体にとって必要な成分を体に入れるだけなので
副作用が起こる可能性はかなり低いわけです。

チラージンの副作用

では犬に使用するチラージンにはどんな副作用が考えられるのでしょうか?

犬に使用するチラージンの副作用は

・熱が出る
・ぶつぶつができる
・かゆみがでる
・動悸
・不整脈
・頭痛
・めまい
・食欲不振
・嘔吐
・下痢

などがあります。

チラージンによる重大な副作用としては

・アナフィラキシーショック
・うっ血性心不全
・肝機能障害

などがあります。

ただ、何度も言いますが
チラージンで副作用が起こる確率はかなり低いです。

余り心配せず、かかりつけの獣医さんと相談の上
チラージンを愛犬に飲ませるかどうか判断するようにお願いします。
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