この記事では愛犬のお薬の一種、リズミナールについて解説します。
まず、この記事を書いている私は
動物病院を経営している獣医師です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬のリズミナールというお薬について
いつも通り、愛犬とのお散歩。
でも、いつもより愛犬が「ハーハー」と息苦しそう。
そんな場合には動物病院に連れていくようにしましょう。
もしかしたら僧帽弁閉鎖不全という心臓病かもしれません。
もし僧帽弁閉鎖不全だったら治療薬は
・エナカルド
・リズミナール
・ベトメディン
になります。
ベトメディンについてはこちらの記事をご覧ください。
!⇒ベトメディンの詳細はこちら
エナカルドについてはこちらをご覧ください。
⇒エナカルドの詳細はコチラ
この記事ではリズミナールについて詳しく解説していきます。
犬に使うリズミナールってどんな時に使うの?
リズミナールはエナラプリルマレイン酸塩を主成分とする
心臓病のお薬です。
ちなみにリズミナールと先程解説したエナカルドは同じ成分です。
僧帽弁閉鎖不全症の治療薬です。
愛犬に体重1kgあたり0.25mg〜0.50mgを
1日1回飲ませます。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
リズミナールで治療する僧房弁閉鎖不全ってどんな病気?
僧帽弁閉鎖不全ってどんな病気なのでしょう?
僧帽弁閉鎖不全は心不全という状態です。
心不全というのは心臓が疲れ果ててしまっている状態なんです。
特に僧帽弁閉鎖不全は、僧帽弁という心臓の弁がおかしくなり
心不全の状態になった場合をいいます。
ちなみに心臓の弁は蓋のことです。
心臓はギュッと収縮したり、パカっと拡張して全身に血液を送っています。
で、そのときに弁が蓋をしたり開いたりすることで
効率よく全身に血液を送っているんです。
ところが僧帽弁閉鎖不全になると僧帽弁という蓋がうまく機能しなくなります。
その結果、全身に送ろうとした血液が逆流して
心臓に戻ろうとしてしまうんです。
そこで心臓は頑張ります。
全身に血液を送ろうと頑張るんです。
血液は全身に栄養や酸素を送ったり
逆に老廃物をもらってオシッコなどに変えて体の外に出すのに必要なんです。
だから僧帽弁閉鎖不全になって血液が逆流するようになっても
なんとかして全身に血液が流れるように心臓が頑張ろうとします。
心臓が頑張るとは、
以前より心臓がギュッと収縮する力が増すってことです。
心臓は筋肉でできているので
どんどん疲れ果ててしまいます。
筋トレと同じです。
重いバーベルをひたすらあげていたら疲れますね。
これと同じです。
スクワットみたいにしゃがんだり立ち上がったりを繰り返したら
すごく疲れるじゃないですか。
僧帽弁閉鎖不全になる前は膝を少し曲げるくらいのスクワットですんでいたんですけど
病気になって、完全にしゃがんで立ち上がるを繰り返すスクワットに変わったって感じです。
僧帽弁閉鎖不全症を発症する前は100の力で血液を全身に送り出せていました。
でも、愛犬が病気になり20とか30逆流するようになったため
120とか130の力で血液を全身に送るようになったってことです。
この余分な20や30の力が心臓を疲れさせるんです。
最終的には心不全になり愛犬が突然死します。
そうならないように力を与えて心臓を楽させてあげるお薬が
リズミナールなんです。
愛犬が僧帽弁閉鎖不全を発症すると一生治りません。
だから一生、リズミナールを飲むことになります。
なので毎週とか毎月動物病院にリズミナールをもらいに行かないといけません。
人気のある動物病院だと毎回2時間待ちです。
愛犬もたくさん人や動物がいるところで待たされるので疲れてしまいます。
もしかしたら他の犬があなたの愛犬に近寄ってくるかもしれません。
あなたの愛犬が緊張して心臓に負担がかかり突然死してしまうかもしれません。
そうならないために通販で心臓病のお薬を購入する方が最近、増えています。
エナカルドはリズミナールとまったく成分が同じです。
詳しくはこちらをご覧ください。