当院の休診日に起きた実話です。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
朝、起きてみると愛犬のベッドに
吐いたあとがあったそうです。
それで心配になり
別の動物病院を受診。
そこで恐ろしい出来事が…
レントゲンも血液検査もなく
話を聞いただけで
「てんかんですね。
ゾニサミド(コンセーブ錠)を処方しましょう」
といわれたんだそうです。
ちなみにてんかんは
バタンと突然倒れたり
ブルブル震えるなどの発作が
起こる病気です。
MRI検査などで脳に異常がないし、
全身的に見ても異常がないのに
発作が起こる状態を(特発性)てんかんといいます。
なので見ただけ(診たではない)で、てんかんだと診断するのは
あり得ないことなんです。
しかも月に数回そういった発作が認められて
初めてゾニサミドやフェノバールなどの
お薬を使用するというのが一般的です。
逆にそのワンちゃんにとって初めての
てんかんであったら、普通はお薬を処方しません。
もちろん例外的にてんかん発作が何分も続くなど
重篤な状態だと獣医師が診断した場合は
生まれて初めてのてんかんであっても
お薬を処方する場合もあります。
でも今回の実話は飼い主さんが実際に
愛犬の発作を目撃していないんです。
ただ、朝起きてみたら吐いたあとがあっただけです。
嘔吐のあとがあって心配だというなら
せいぜい吐き気止めの注射をしたり
内服を処方するくらいでしょう。
それくらいてんかんのお薬は
慎重に扱うものなんです。
副作用だってありますからね。
なのに、そこの動物病院では、見ただけで、
てんかんと診断し
「一生、うちの動物病院に通って
お薬を飲ませるように」と指示してきたんだとか。
さらに
「これから1週間飲まず食わずだったら
亡くなるでしょう」という
ある意味当たり前のことを言って
飼い主さんを脅したようです。
それって「10階から転落したら死ぬでしょう」
と言っているのと同じことですからね。
1週間飲まず食わずだったら
元気な犬でも亡くなる可能性は高いので、当たり前の話を
てんかんが原因であるかのように
言っているところに、あくどさを感じます。
ペット保険で有名なアニコムさんのデータによると
⇒アニコムさんの資料12ページを参照
2005年で9482だった動物病院数が
2008年に10027、2012年に10741、
2016年に11675と年々増加しているんです。
でも逆にワンちゃんの頭数は年々減少しています。
動物病院の経営が厳しくなってきているんですね。
だから必死になって診断をつけて
お薬を処方しようとするケースもあります。
十分ご注意ください。
当サイトでは
そういった悪徳な動物病院に
だまされないように
情報を提供しています。
この記事では犬の抗てんかん薬、フェノバールとゾニサミドの
副作用の強さについて解説したいと思います。
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(中型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
フェノバールの副作用は犬には強い?
フェノバールはおそらく犬のてんかんの治療薬として
一番使われているのではないか、と思います。
なぜなら、てんかんだと診断された犬の約7割に対して
フェノバールの効果が認められているからです。
しかも値段も安いです。
また、フェノバールだけで効果がない場合には
臭化カリウムというお薬を加えることもできます。
高いお薬だと飼い主さんの経済事情によっては
途中で治療を断念せざるを得なくなります。
そういった意味で、
安くても効果の認められているフェノバールは
よく使われるわけなんです。
ただフェノバールは副作用が出やすいお薬でもあります。
フェノバールの副作用として
・ふらつく
・動きが鈍くなる
・食欲が異常に増える
・肥満
・肝臓障害
・尿失禁
などがあります。
犬用ゾニサミドの副作用は強い?
コンセーブ錠の有効成分がゾニサミドです。
ゾニサミドは日本で開発された抗てんかん薬です。
フェノバールや臭化カリウムの治療で
改善がなかった犬のてんかんで
ゾニサミドが使われたりします。
もちろん最初からゾニサミドが使用されることもあります。
ゾニサミドはフェノバールよりも
副作用が少ないと言われています。
ちなみに
ゾニサミドの副作用は
・嘔吐
・下痢
・食欲不振
・活動性低下
・発疹
・かゆみ
などがあります。
ただ副作用が少ない反面、高価です。
だから一度、動物病院でゾニサミドが処方された後は
ネット通販で購入する方も多いですね。
⇒ゾニサミド(Zonisep)25mg
・ネクスガードスペクトラ(超小型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(小型犬用)
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・ネクスガードスペクトラ(大型犬用)
・ネクスガードスペクトラ(超大型犬用)
犬の抗てんかん薬ゾニサミドの副作用は強い?まとめ
ゾニサミドは日本だ開発された抗てんかん薬です。
副作用がフェノバールより少ないけど
その代わり高価です。
⇒ゾニサミド(Zonisep)25mg
当院では犬のてんかんの治療薬として
ゾニサミドを使用していますが
副作用の事例は今のところありません。
だからゾニサミドの副作用は、ほとんど現れないので
強いとはいえないでしょう。
ただ、ゾニサミドについて不安がある方は
必ずかかりつけの動物病院に相談するようにお願いします。