犬にステロイドを使ったらどんな副作用(症状)がでる?

犬 ステロイド 副作用 症状

愛犬にステロイドのお薬を飲ませたら
どんな副作用が出ることがあるのか?

心配している飼い主さんから
メール相談を受けたので
ここでシェアしたいと思います。

ちなみに私は動物病院を開業している獣医師です。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

飼い主さんからの相談内容ここから

ミニチュアピンシャーのメス12歳の飼い主です。

以前からフィラリア症を患っていたのですが、
咳がひどかったので他院を受診したのですが
先日気管虚脱だと診断されました。

そこの動物病院では
ネオフィリンというお薬を
処方してもらいましたが咳の症状が改善しません。

季刊虚脱の症状はその犬によって
効く・効かないがあるとのことで
効く犬だったら、ネオフィリンを飲ませると
すぐに呼吸が穏やかになるとのこと。

でもうちの犬は効かない体質のようです。
お薬の吸入治療も試してもらいました。

すると、その時だけは
咳の症状が落ち着くものの
数時間後には咳が出始めます。

そこの獣医さんは、
「もしネオフィリンが効果なければ
プレドニゾロンというステロイドのお薬を
3日ほど使用して、
それで咳の症状が軽くなるか試してみましょう」

と言っていましたが、
前回の診察で「
ステロイドを処方してください」と
懇願したところ、獣医さんは「ステロイドで
きつい副作用の症状が出ることがあるしな・・・」
とやんわりと断られてしまったんです。

ステロイドってそんなに
きつい副作用がでるお薬なのでしょうか?

ステロイドでどんな症状(副作用)がでるか?
教えていただけないでしょうか?

以上、飼い主さんからのメール

犬にステロイドを使用したらどんな副作用(症状)がでる?

ステロイド注射

ここから私(獣医師)の返信内容。

こんにちは。

簡単に副作用について解説します。
ステロイドの副作用はたくさんあります。

まず副作用と言っていいかわかりませんが
症状として食欲が異常に高まることがあります
結果、愛犬がブクブクと太ることがあります。

次に脳の下垂体という場所に
「これ以上、ステロイドを作らないで!」と指令が出ます。
ステロイドって意外かもしれませんが、犬や人間の副腎という場所から
分泌されているんです。

で、ステロイドを犬が飲むと
副腎からステロイドを分泌されると
量が過剰になります。

なので、脳の下垂体というところに伝達され
ステロイドの分泌が減らされます。

最初のうちは副腎からステロイドの分泌が
減らされるだけなのですが、長期間のステロイド投与により
副腎が活躍できず、副腎が小さくなってしまうことがあるんです。

次にステロイドの副作用として
免疫力の低下を挙げることができます。

ステロイドで免疫力低下

免疫力というのはバイ菌やウイルスを
やっつける力のことです。

なのでステロイドの副作用が出てきて
免疫力が落ちると、怪我をしたらバイ菌に感染し
傷の治りが悪くなったりします

他にもカビに感染し、全身が脱毛するという症状が出ても
免疫力が落ちているので
治らなくなる可能性も否定できません。

それからステロイドの副作用として
糖尿病もありますね。

他にも胃や腸が出血したり潰瘍ができたり
しやすくなります。

なので、動物病院によってはステロイドを
処方するときに、一緒に胃薬を
処方するところもあります。

上記は愛犬にステロイドを飲ませた結果起こり得る副作用です。

ただ、適切な使用量でステロイドを使った場合には
副作用はほとんど起こりません

逆に症状が劇的に良くなることも
よくあることなんです。

どんな薬にも言えることですが
使い方しだいで薬にも毒にもなります。

今の治療で咳の症状が良くなっていないならば
ステロイドを愛犬に飲ませてみる価値は
十分あると思います。

ただ、フィラリア症と気管虚脱が
あるのでステロイドで完全に咳が治まるというのは
簡単ではないでしょう。

ステロイドの量や他の種類のお薬を組み合わせるなど
試行錯誤が必要になると思いますが
主治医の先生と納得がいくまで
話し合いながら治療を続けるようにお願いします。

ちなみにステロイドについては
こちらの記事でも詳しく解説していますので
併せてご覧ください。
アポキルの副作用はステロイドよりもきつい?

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