セミントラ4つの効果を開業獣医師がわかりやすく解説

セミントラ 効果

この記事は猫用慢性腎臓病のお薬、セミントラの効果について知りたい人だけ
お読みください。

セミントラの4つの効果について実際に、動物病院で診療している獣医師が
わかりやすく解説していきます。
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セミントラの4つの効果

セミントラ 効果

セミントラの4つの効果は

効果1.糸球体の負荷軽減
効果2.血流増加
効果3.抗線維化
効果4.抗炎症

です。

セミントラの効果1.糸球体の負荷軽減

糸球体

セミントラを猫ちゃんが服用すると
アンギオテンシンⅡタイプ1受容体をブロックし、
その結果、血管拡張作用がおこり、結果的に糸球体の負荷が軽減されます。

難しい話ですね。

腎臓の80%が壊れた状態になると
どんどん腎臓に負荷がかかってくるんです。

たとえば、人間の右足が動かなくなったら
左足だけで歩かないといけませんね。
すると左足の負担が大きくなるわけです。

これと同じで腎臓が壊れれば壊れるほど
病気になればなるほど、残った腎臓への負担が大きくなります。

で、腎臓には糸球体というオシッコを作るのに関係している毛細血管の塊があります。
腎臓への負担が大きくなると糸球体への負担も大きくなるんです。

セミントラの血管拡張作用で糸球体という血管が拡張することで
通りがよくなり、負担が軽くなります。

逆に糸球体への負担が大きくなればなるほど糸球体が硬化していき
最終的には腎不全になります。

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セミントラの効果2.血流増加

先ほど、セミントラによって血管が拡張するといいましたね。
血管が拡張すると、血液が流れやすくなるため、血流が増加します。

腎臓の調子が悪いと、血流が落ちるんです。
するとレニンというホルモンが分泌され、血圧が上がります。
これが腎臓の病気になると血圧が上がる原因なのですが
セミントラによって血流が増加することで
レニンの分泌を抑え、血圧が正常に戻りやすくなります。

セミントラの効果3.抗線維化

セミントラはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γを活性化し
そしてTGFーβを阻害し、線維化を抑えます。

腎臓病になると、線維化が進み、どんどん腎臓の機能が落ちてくるんです。
人間の世界だと腎移植とか透析が必要になるレベルです。

で、セミントラは線維化を抑える作用があります。

セミントラの効果4.抗炎症

セミントラはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γを活性化し
そして分裂促進因子活性化タンパクキナーゼを阻害したり
腫瘍壊死因子αを阻害します。

その結果、炎症を抑えます。

体内で炎症があると、腎機能障害に悪影響を与えると言われています。
そこでセミントラによって炎症を抑える作用は有用だと言えます。

以上でセミントラの4つの効果についての解説を終わります。
セミントラを通販で購入する方法を開業獣医師がコッソリ解説

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