犬門脈シャントで食事にこだわったほうがよい理由

※アフィリエイト広告を利用しています

飼育頭数

「愛犬の門脈シャント、手術を受けさせるお金がない」
「門脈シャントを食事で治せないかな?」
「門脈シャントの治療で食事って意味があるの?」

と悩んでいる飼い主さんに向けて記事を書いています。

この記事を書いている私は獣医師で
日々犬の診察をしています。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

診察していると、
他院からの転院で「門脈シャントの治療中ですが
手術を受けさせるのが嫌です。
食事で何とかならないのでしょうか?」
と飼い主さんから言われることがあるんです。

実際、犬の門脈シャントの治療の1つに
食事療法があります。

手術だと数十万円の治療費がかかりますし
100%成功するという保証もありません。
手術中に愛犬が命を落とすこともあるでしょう。

そうしたら、二度と愛犬と
一緒に遊んであげることができなくなります。

そう考えると
食事療法でなんとかしたいという気持ち
よくわかるんです。

この記事では犬門脈シャントで
食事って意味があるのか、
また食事だけの治療法ってどうなのか、
解説していきたいと思います。

犬の門脈シャントってどんな病気?

犬門脈シャントで食事

ここでは簡単に犬の門脈シャントって
どんな病気か、解説したいと思います。

人間の体にも犬の体にも肝臓という臓器があります。
肝臓は化学工場ともいわれるくらい
いろんな化学反応を起こしているんです。

そのおかげで食べたものがエネルギーに変わったり
有害な物質を解毒したりして
私たちの体を健康に保ってくれているんです。

門脈

ところで門脈という血管があります。
門脈は肝臓に流れています。

ところが門脈シャントは門脈が肝臓につながってなくて
心臓の方につながっています。
つまり肝臓にうまく血液が流れないんです。

つまり門脈シャントって血管の奇形のことです。

肝臓に血液が流れないと
有害な物質も解毒できませんし
栄養もうまく吸収できません。

門脈シャントは血管の奇形なので
最善の治療は手術をして、
血管を正しい位置に戻すこと
です。

そうすれば肝臓に適切な量の
血液が流れるようになり
健康な状態に戻ることができます。

肝硬変

でも発見が遅れれば遅れるほど、
肝臓の状態が悪くなり、肝硬変になってしまいます。

肝硬変の状態だと手術をしても食事を変えても
お薬を飲んでも改善する可能性は低いです。

だから肝硬変になる前に
門脈シャントを発見し、適切な治療を開始することが
重要なんです。

犬門脈シャントの症状と食事の関係

門脈シャント

門脈の血液が肝臓に行かないことで
いろんな症状が犬にでます。

犬の門脈シャントの症状として

・元気がなくなる
・ずっと寝ている
・グルグル回る
・狂暴化する
・壁づたいに歩くなどの異常行動
・目が見えなくなる
・けいれんを起こす
・昏睡状態になる

などがあります。

ではなぜ門脈シャントになると
上記のような症状が出るのでしょう?

原因の一つに間違った食事があります。

たとえば肉類などのたんぱく質をたくさん愛犬に
食べさせると、上記のような症状が出やすいです。

たんぱく質をたくさん食べると
腸でアンモニアができます。
アンモニアは私たち人間や犬にとって
有害な物質なんです。

ただ、健康な体ならアンモニアは門脈を通って肝臓に行き、解毒されます。
でも、門脈シャントの犬だと肝臓にアンモニアが行きません。
アンモニアが全身を循環することになるんです。

このアンモニアが上記の症状の原因になります。

ということは、アンモニアができる原因になる
たんぱく質を含む食事を減らすことが
門脈シャントの治療として重要になってくるわけですね。

犬門脈シャントは食事で長生きできる?

門脈シャント

結論として門脈シャントの症状を食事療法だけで
コントロールすることは難しいと思います。

最善は手術だと思います。

手術を受け、門脈の血液が肝臓に流れるように
治療することが長生きする可能性を
高めることだと感じています。

なので、食事や飲み薬を中心にするのか
あるいは手術を受けるのか?については
主治医の先生と相談してください。

では、
門脈シャントのワンちゃんの症状が
悪化しないために
どんな食事を与えたらよいのでしょうか?

先ほど解説しましたが
たんぱく質の多い食事を控えることは
門脈シャントの症状を抑えるために重要です。

「じゃ、まったくたんぱく質が入っていない
食事を与えたらいいんですね!?」
と思った方もいるかもしれません。

ですが、そういうことではありません。

なぜなら、たんぱく質は
免疫や傷ついた細胞の修復、血液を作ることなど
いろんなことに関係しているからです。

たんぱく質がまったくないと
免疫力が落ちたり、
貧血になったり、傷が治りにくくなったり
悪いことがいっぱい起こります。

なので、たんぱく質の量は控えないといけませんが
0ではいけません。

「じゃ、どんな食事を与えたらいいんだ!」
と思われた方もいるでしょう。

たとえば私個人として
たまに処方するのはこちらです。
ヒルズ 犬用 k/d 腎臓ケア ドライ 3kg【あす楽】

こちらは低タンパク質なので、
門脈シャントのワンちゃんに処方することがあります。
ただ、この辺は必ず主治医の先生と相談の上
決めるようにお願いします。

こちらでは責任が取れません。

あと注意点としては赤身の肉は避けてください
アンモニアが酸性されやすいからです。

それから食事は1日1回より、1日2回、
2回より3回の方がよいです。

少しずつ回数を多くして
食事を与えた方が
犬の体への負担が小さくなるからです。

最後に、どんな食事にするか
どんな治療方法で行くのか?について
必ず主治医の先生と相談して決めるようにお願いします。

関連記事

ページ上部へ戻る