犬の生理中の症状について開業獣医師が解説

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犬 生理中の症状

「びっくりした」

「ドキドキして不安になった」

これがメスの愛犬を飼って始めて生理が来た時に多い
飼い主さんの反応です。

もしメスのワンちゃんを初めて飼ったけど
生理中の症状を見たことがないようなら
ドキドキしていることでしょう。

でも、あらかじめ雌犬の生理中の症状を知っておけば
いざ、生理がきても、焦らずに対処することができます。

そこでこの記事では犬の生理中の症状について解説します。

犬の生理と人間の生理の違い

猫に生理はない

生理って犬だけでなく人間にもありますね。
でも、猫には生理がありません。

たまに当院に受診する前に他院で
「猫にも生理がありますよ」と言われたことがある飼い主さんがいます。
でも、猫には生理はありませんのでご注意ください。

猫は季節繁殖動物といって
1日の日照時間が長くなることで発情し妊娠します。

なので、2、3月あたりになると猫ちゃんは夜中でも「ミャーミャー」鳴きます。
そして相手の猫ちゃんを探すんですね。
で、猫ちゃんの妊娠期間は約60日です。
そのため、動物病院では4、5月あたりから
子猫ちゃんの診察が増えてきます。

ちなみにこの記事を書いている私は開業獣医師です。
私が獣医師である証拠はこちらをご覧ください。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

話は戻って犬の生理と人間の生理は意味が違います。
人間の生理は妊娠しなかった時に
厚くなった子宮内膜を剥がし出すために出血します。
だから人間の場合、生理中に妊娠が成立することはありません。
人間だと生理がくる2週間前がもっとも妊娠しやすいです。

でも、犬の生理は子宮内膜が充血して起こります。
この時期に雄犬と交尾すると妊娠します。

つまり、人間の生理中は妊娠が成立しませんが
犬の生理中は妊娠が成立する可能性があります。

また、人間の生理は毎月来ます。
でも犬の生理は半年に1回です。

なので、犬が妊娠する可能性は年に2回しかありません。
でも人間は毎月生理が来くこと、そして生理がくる2週間前に妊娠する可能性があることから、毎月妊娠する可能性があります。

こんな感じで人間の生理と犬の生理は同じように陰部から出血することは同じですが
意味であったり、頻度が全く違うわけですね。

それからくどいようですが猫は人間や犬のような生理はありません。

犬の生理の症状は?

犬 生理中の症状

犬の生理は

・発情前期
・発情期
・発情後期

の3つに分かれます。

この3つのサイクルをひたすら繰り返すのが犬の生理周期です。

発情前期の症状

発情前期は約10日間続きます。
陰部がプクッと膨らむのでわかりやすいです。
それから少しずつ陰部から出血して来ます。

それからこの時期のワンちゃんのおしっこにはフェロモンが入っているので
オスのワンちゃんが寄って来ます。

ただ、まだオスのワンちゃんを受け入れることはありません。

他にも症状として不安な感じになってきてそわそわします。
おしっこの回数が増えたり食欲が落ちるなどの症状がでることもあります。

発情期の症状

発情期は10日間くらい続きます。
出血量が減って来ます。
外見上は見えませんが排卵が起こるので
妊娠する可能性があるので注意です。

それからこの時期に雄犬が寄ってくると
尻尾を横に避けて、受け入れようとします。

この時期に雄犬を受け入れると高確率で妊娠します。
出血量が減ってくるので「生理が終わったのかな」と安心するのはまだ早いです。
雄犬が近寄らないように十分ご注意ください。

発情後期の症状

発情後期は約2ヶ月続きます。
この時期に雄犬が寄って来ても雌犬は尻尾を避けず受け入れません。
出血もありません。

まれに症状として偽妊娠といって
妊娠していないのに妊娠したかのような状態になることがあります。
偽妊娠になると母乳が分泌されることもあります。

大量に母乳が作られていると、
オッパイがはりすぎてしまい乳腺炎を起こすこともあるんです。
その場合、オッパイが熱く熱を持ちますので
そんな場合にはすぐに動物病院を受診してくださいね。

続いて犬の生理っていつになったら終わるのか
解説していきます。
犬の生理は何歳まで?

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