犬が急性膵炎発症!致死率は?

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犬 急性膵炎 致死率

激怒してしまいました。

血液検査だけで、
「急性膵炎です。このままだと死にますよ」と言って強引に愛犬を入院させ、
涙ながらに当院に相談に来た飼い主さんがいました。
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

たまたま当院が休診日だったのが残念です。
入院費用20万円を請求してきたそうです。

ちなみに犬の急性膵炎は血液検査『だけ』ではわかりません
他にもいろんな検査を組み合わせて診断します。

でないと急性膵炎は致死率の高い病気です。
いろんな検査を組み合わせて正確に診断しないと
獣医学的に正しい治療ができません。

もし急性膵炎以外の命に関わる病気の場合、
急性膵炎の治療では助からないかもしれません。

たとえば犬のパルボウイルス感染症だったら
インターフェロンの注射で治療できます。

でも急性膵炎の場合、インターフェロンの注射は効きません。
逆に急性膵炎の治療ではパルボウイルス感染症の治療にならないこともあります。

私がよく参考にしていて
すごくわかりやすく病気のことを説明している
獣医さんのホームページをご覧ください。
(こちらの獣医さんの記事は正しいことが書いてますので
ぜひ参考にしてみてください。

以下
おおしま動物病院公式ホームページより引用
引用元URL:https://www.oshima-ah.com/2014/06/19/%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%81%AE%E6%80%A5%E6%80%A7%E8%86%B5%E7%82%8E/

※2015,10月 追加ですが、『このリパーゼのキットや数値は本当にあてにならない!』

というのが実感です!数値が高いからといっても、膵炎ではないコトが非常に多いです。血液検査だけでは判りませ〜ン。ゴメン!

話を元に戻して
もし本当に犬が急性膵炎を発症した場合、
致死率はどれくらいのなるのでしょうか?

致死率とは?

致死率

まず犬が急性膵炎になったら致死率はどれくらいになるか?
確認する前に、そもそも致死率の定義を知っておきましょう。

以下横浜市衛生研究所ホームページより引用
引用元URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/health-inf/info/deathrate.html

致死率(致命率)について

「ある病気Cの致死率」=「一定期間におけるある病気Cによる死亡者数」/「一定期間におけるある病気Cの患者数」

致死率(case-fatality rate)は、死因ともなりえる急性の病気の流行が起こったときに、よく使われます。一定期間とは、流行期間に留まらず、ある病気Cによるすべての死亡を見届けるのに十分な期間です。すべての患者は、病気Cが原因で死亡するかしないかが、はっきりするまで経過を追われます。エボラ出血熱の致死率は50- 90%、新型肺炎SARSの致死率は14-15%とされています。

致死率(致命率)と死亡率とは、違います。間違いのないように、用語を使い分けましょう。

要するに、一定期間に犬が急性膵炎で『亡くなった』頭数を一定期間に犬が急性膵炎にかかった(亡くなっているものも回復したものも含む)頭数で割ったものを致死率と言います。

たとえば、仮に2017年1年間に急性膵炎にかかった犬が100頭いて
そのうち30頭が亡くなったなら
致死率は30÷100=30%となります。

あくまで例です。本当の数字ではありません。

ちなみに死亡率は

以下横浜市衛生研究所ホームページより引用
引用元URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/health-inf/info/deathrate.html

さて、どんな病気で亡くなる人が多いのかということを考える場合には、病気別の死亡者数を数えて、病気別の死亡率を計算します。

「ある病気Cの死亡率」=「一定期間におけるある病気Cによる死亡者数」/「総人口」

この死亡率は、死因別死亡率と呼ばれます。総人口としては、日本・アメリカ合衆国といった国々のこともあれば、東京都や横浜市、川崎市といった行政単位のこともあります。一定期間としては、1年間が用いられるのが通常です。人口10万人あたりの率として、表示することが多いです。近年、日本での死因の1位を独走しているガン(悪性新生物)について、平成13(2001)年の死因別死亡率を計算してみましょう。平成13年1年間の日本のガンによる死亡者数は、300658人です。日本の総人口としては、平成13(2001)年10月1日の推計人口125908000人を用います。計算すると、

「ガンの死亡率」=300658人/125908000人=0.002388=238.8人/100000人

となり、平成13(2001)年の日本におけるガンの死亡率は、238.8(人口10万対)となります。

です。

それでは本題に入っていきましょう。

犬の急性膵炎の致死率は?

犬急性膵炎致死率

犬の急性膵炎の致死率は軽いものだとほぼ0%です。
症状が軽い状態で回復してくれればたいてい助かります。

でも重症の場合、致死率は約90%くらいだと言われています。
急性膵炎でも重症だとDIC(播種性血管内凝固症候群)の状態になってしまうことがあるからです。

DIC(播種性血管内凝固症候群)については以下を参考にしてください。

以下ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%92%AD%E7%A8%AE%E6%80%A7%E8%A1%80%E7%AE%A1%E5%86%85%E5%87%9D%E5%9B%BA%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

播種性血管内凝固症候群(はしゅせい けっかんない ぎょうこ しょうこうぐん、英: disseminated intravascular coagulation, DIC)とは、本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群である。早期診断と早期治療が求められる重篤な状態で、治療が遅れれば死に至ることも少なくない。汎発性血管内凝固症候群(はんぱつせい- )とも言う。また、こうした全身で無秩序に起こる血液凝固が血小板を消耗することにより出血箇所での血液凝固が阻害されることを、消費性凝固障害(しょうひせい ぎょうこ しょうがい、英: consumption coagulopathy)と言う。

とにかく播種性血管内凝固症候群は命に関わる状態で、
急性膵炎も原因の一つになっています。

最後にまとめますと犬の急性膵炎の致死率は
軽症ならほぼ回復しますが、重症になると90%くらいになります。

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