犬がキシリトール中毒を起こす量は?

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犬 キシリトール 量

すでに聞いたことがあるからこの記事を読んでいると思うのですが・・・

愛犬にキシリトール入りのガムやお菓子を食べさせると中毒を起こすことがあります。

食欲旺盛なワンちゃんほど、散歩中に落ちているゴミや
花壇に咲いているアサガオの花なんかバクバクムシャムシャ食べてしまいます。

もし落ちているゴミの中にキシリトールが入っていたら大変です。
仮にキシリトールが入っていたら、愛犬が時間とともに立ち上がれなくなったり、散歩中に倒れたりして、目を閉じてヨダレをダラダラ垂らしてブルブル痙攣したかと思うと、しだいに
体に力が入らなくなり、意識を失って死んでしまうことがあります。

ところで犬が食べてはいけない物っていろいろあります。

犬が食べてはいけない物として

・玉ねぎに含まれる(アリルプロピルジスルファイド)
・チョコレートに含まれるテオブロミン
・ブドウ(原因物質は不明)
・キシリトール

などがあります。

たとえばチョコレートに含まれるテオブロミンを愛犬の体重1㎏あたり
100~200㎎以上摂取してしまうと、中毒を起こすことがある
んです。

こんな感じで愛犬がある一定の量以上を摂取すると
中毒になってしまう可能性がたかくなるわけです。

では愛犬がキシリトールを摂取して中毒を起こす量って
どれくらいなのでしょうか?

この記事で詳しく解説していきます。

ではどれくらいの量のキシリトールを摂取すると
愛犬は中毒を起こしてしまうのでしょう?

ビーグル犬に行われた試験では
体重1㎏あたりキシリトール1.3gを毎日食事と一緒に与えました。
たとえば体重が5㎏の犬ならキシリトール6.5g与えたってことです。

これを2年間毎日続けたそうです。

ちなみに私は開業獣医師ですが、
こういった毎日、あまり変化のない実験をするのは
面倒くさくて嫌いです。

でも研究者はこういった毎日同じことを繰り返す実験が得意です。
この辺で獣医さんは研究者になるか日々診療する獣医師になるか決まってきます。

当ブログ管理人のプロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

話は戻って体重1㎏あたり1.3gのキシリトールを
食事と一緒に』2年間摂取させ続けても、何の異常も起こりませんでした。

次に体重1㎏あたり2.7gのキシリトールを『食事と一緒に』与え続けたところ、
肝臓に障害が出てきたそうです。

続いて2006年に発表されたアメリカの犬の中毒情報センターの情報によると、
体重1㎏あたり0.1gを『食事なしで』摂取させたところ、8頭の犬のうち5頭が死亡したそうです。

このことから、愛犬がキシリトールで中毒を起こす量は
『食事なし』か『食事と一緒』かで変わってきます。

『食事なし』の方が少ない量で中毒を起こすわけですね。
具体的な量としては体重1㎏あたり0.1g(1000㎎)です。

キシリトールガム

たとえばことらのキシリトールガム
ロッテ キシリトールガム ライムミント ファミリーボトル 143g

14粒あたりキシリトールが7.0g入っています。
ということは1粒あたり、0.5gということですね。

体重5㎏のチワワだと危険なキシリトールの量が0.5gですから、
上記キシリトールガムなら1粒でアウトってことになります。
怖いですね。

ただ、別の記事で解説していますが、
文献によってはもっと少量で愛犬が低血糖などの危険な症状を引き起こすと
書いているものもあります。
犬にキシリトールは危険というのは嘘?【獣医師監修】

もちろん、上記ガムは人間にとっては非常に歯に優しいです。
当ブログ管理人も毎日のようにキシリトールガムを噛んでいます。

犬にとって危険と言っているだけですので
よろしくお願いします。

もちろん、キシリトールガムを製造している会社は
犬に与える前提で作ってないと思いますし。

犬がキシリトールを食べて中毒を起こす原因は?

犬のキシリトール中毒

犬がキシリトールを食べるのは危険です。
でもどうして危険なのでしょうか?

人間は大丈夫なのでしょうか?
実は人間と犬ではキシリトールによる反応はまったく違います。

人間がご飯とステーキを食べても、
犬がドッグフードを食べても、胃に入って、腸に行ってから
体内に吸収される点は同じです。

その後、血糖値が上がり、
体内からインスリンという血糖値を下げるホルモンが出る点も犬と人間で違いはありません。

ただ、人間の場合、キシリトールを摂取しても
インスリンを分泌させることはありません。

でも、犬がキシリトールを摂取するとインスリンを強力に分泌させてしまうんです。

その結果、犬の場合、低血糖状態になってしまい
症状として意識がなくなったり、力がなくなってフラフラになったり
バタバタとケイレンしたりすることがあります。

つまり、犬がキシリトール中毒を起こすと低血糖を起こすってことです。
犬が低血糖を起こす原因【開業獣医師監修】

そして中毒を起こす可能性のある量は体重1㎏あたり0.1gです。

体重が5㎏のミニチュアダックスフンドならキシリトールガム1個で
中毒を起こす可能性があります。

ただ、食事と一緒にキシリトールを摂取したなら
中毒を起こす可能性が下がります。

もし最悪、愛犬がキシリトールを摂取してしまったら
すぐにドッグフードを食べさせてください。
そして、すぐに動物病院を受診するようにお願いします。

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